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2012.08/11 問題解決のコツ

ブリヂストンとコニカミノルタの両社における33年間の研究開発経験をまとめた「なぜ当たり前のことしか浮かばないのか」に、経験から得た問題解決のコツを書いていますが、この本のポイントは「逆向きの推論」と「思考実験」です。「問題とは、あるべき姿と現実との乖離」で、問題解決の結論となる「あるべき姿」から逆向きの推論を行い解決策を探る方法は、成功体験を一度経験するとやみつきになります。理由は、解決策のアイデアが早く得られるからです。「思考実験」は、前向きの推論で進めますが、この方法で見落としていたアイデアを思いつくことが出来ます。33年の経験から「逆向きの推論」と「前向きの推論」では、得られるアイデアが異なるので、両者をうまく活用することが問題解決のコツである、と思っています。

 

最近、「すべての仕事は「逆」から考えるとうまくいく(BCC&マッキンゼーで磨いた問題解決の手法)」という本がベストセラーになっているそうですが、本の中身は、表題のコンセプトを礼賛したもののようです。たまたま、弊社の研修プログラムに用いているエンジン部分を「問題は結論から考えろセミナー」として公開してから、ベストセラー本の話を知り、読んでみました。もし、問題解決のコツを知りたいのであれば、弊社の電子セミナー「問題は結論から考えろ」もお奨めです。

 

 

カテゴリー : 一般

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2012.08/09 技術アイデアをだすためには?

例えば高分子材料技術についてアイデアをひねり出したいときに、その分野の知識不足が原因となり、アイデアが出なかったり、出ても実現できないアイデアであったりした経験はありませんか?

 

アイデアマンと呼ばれる人を見てきた経験から、問題を前にアイデアを出すためには、幅広く知識を身につけていることが必要と感じています。高分子科学を学んだことのない人を対象に、素人向けのガイドブックが売られていますが、そこから特許出願できそうなアイデアが生まれる可能性は少ないように思います。「高分子材料のツボ」セミナーは、専門外の人にとっつきにくい内容も入っていますが、高分子材料技術全般について、まず知っていなければならない知識を選んで構成し、アイデアを生み出す基となることを狙っております。

 

相溶とSP値、χパラメーターなどは難解な高分子物理のテーマで、素人向けの入門書には出てきません。しかし、コンパチビライザー(相容化剤)とかポリマーアロイなどという単語は、高分子材料を扱う場面では頻繁に出てきます。とりあえず関連した項目をまとめて頭の中に知識として入れておかなければ、アイデアをひねり出すことが出来ません。専門外の人にやや難しいかもしれませんが、「高分子材料のツボ」セミナーは、専門書よりもアイデアを出すために役に立つと思います。

 

カテゴリー : 一般 高分子

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