昨日中国の超監視社会という話題が放送されていた。2015年から習氏の開発指示で設置された監視カメラはAIに接続され、道路を走る車から人間まですべて認識し追跡する機能があるそうだ。その結果刑事事件が33%減少したという。
まさに、天網恢恢疎にして漏らさず、の様相である。中国共産党大会は24日に終了するが、国の統治の様子よりも、天網と呼ばれるそのシステムの性能に驚嘆した。
国内で数億台のカメラが稼働しており、おそらくたまに出張で行く上海市内はホテルの中まで単なる映像としてではなく、一人の人間の行動としてデータ化され監視されているのであろう。
日本もようやく監視カメラの設置が進んできたが、その運用は中国ほどではない。中国では、例えば虹橋空港で入国審査を受けてから出国するまで入国者を監視することが可能になっている。
仕事中はもちろん夜カラオケにいってもその行状が監視されていると思ってよい。この事実を知ったなら中国出張者の多くはローカル企業の接待など受けなくなるのではないか。
ふと昔見た映画「盗聴」を思い出した。その映画のラストシーンは、盗聴を仕事としていた探偵が、部屋中の壁を外し、部屋に盗聴マイクが仕掛けられていないか確認した後、おもむろにサックスを取り出して演奏をはじめ、そのままフェードアウトしている。ホテルの部屋の中で、カラオケ一番のマイクを片手に一人唸っていても絵にならない。
カテゴリー : 一般
pagetop
神戸製鋼は今回の問題についてデータ記録の自動化が一部の工場で進んでいなかった点を指摘し、データ記録の自動化を全工場で進める、と発表した。
神戸製鋼は今回の問題についてその本質に気がついていないようだ。そもそもデータの改竄が行われた背景は、現場の担当者が規格値から少々はずれたデータについて「科学的に」判断しOKを出していたのではないかと想像している。
ゆえに、顧客であるトヨタや日産から神戸製鋼の製品を使用した部品で問題発生していない、すなわち顧客が神戸製鋼の材料を成形して評価したときに規格値に入っていた、とはやばやと声明を出した可能性が高い。
神戸製鋼の一番の問題は、その品質評価体制あるいは仕組みにあるのではないか。理由はデータの「改竄が必要のない」仕組みであれば問題は起きないからである。
中間転写ベルトの開発を前任者から引き継いだときに外部から購入したコンパウンドを内部評価したデータを全部調べた。改竄されたデータが一つも無かったのですぐにコンパウンドに問題があると判断できた。
そこで、カーボンの添加量も間違っていたかもしれないコンパウンドをどうして受け入れたのか前任者に問い合わせて、不良在庫の存在を知ることになった。コンパウンドの納入仕様はザル規格だったので内部で品質評価したときのデータを改竄する必要はなく、測定値がそのまま残されていた。
そのかわり不良在庫をため込むという問題が発生し、少量の間は報告されていたが、棚卸しで計上し忘れたことをきっかけに報告しないようになったという。この不良在庫のおかげで難燃剤無添加で廃材をリサイクルした難燃性樹脂を開発できたので今では良い思い出だ。
神戸製鋼はデータの自動化で新たに発生するかもしれない忖度を警戒しなければならない。仕組みなり体制を見直さない限り、新たな不正が発生する可能性がある。
不良在庫の棚卸しが正しく行われなかったのは、組織に対する忖度だった可能性がある。当方は前任者に忖度し、不良在庫の全てを有価物として中国ローカルメーカーへ販売し、そこでそれを用いて新たな環境対応樹脂を開発(注)した。
今晩は忖度の問題が選挙にどのように影響が出るのか楽しみである。忖度は、その行為自体に善悪は無く、その結果が善悪に影響を及ぼす。忖度のコツは結果が必ず善となるときにだけ行うことである。
(注)新品のPPSを使用していたらコンパウンドの価格は高くなっていた。このテーマがさらに退職後も展開され、引き継いだ部下は社長賞を受賞している。不良在庫は開発資源として経理処理され、忖度で皆幸福になった。
カテゴリー : 一般
pagetop
成形体を製造するための材料は大別すると、金属やセラミックスなどの無機材料と樹脂やゴムなどの有機材料に分かれる。
製品組み立てに使用する部品は、これらの材料を何らかの方法で成形して製造する。この成形プロセスは一定のばらつきをもっているので、部品の品質管理が重要になってくる。
この部品の品質を安定化させるためには、材料の品質管理が重要になってくる。そこで材料の品質について成形体の強度をある値以上となるように材料メーカーと成形メーカーが取り決めをしたとする。
このとき、材料メーカーと成形メーカーの技術レベルがまったく同じならば材料メーカーで成形体の強度を評価し、その値でもって品質管理が出来そうに見える。実際にはそれが可能な場合と不可能な場合が存在する。この状況は金属でもセラミックスでも高分子でも同様である。
だから高分子業界では材料の強度についてはカタログに記載するが、それを材料メーカーが品質規格とするケースは稀である。
なぜなら仮にテストピースで60MPa以上の強度値を示す樹脂であっても、それで大物成形を行っても、成形体の場所により40MPa以下となる場所が出てくる(注)。こうなると、コンパウンドについて60MPaを品質規格として採用したとたんにコンパウンドメーカーはクレームの山をかかえることとなる。
樹脂業界の裏側を明かすことになるのでこれ以上書かないが、神戸製鋼の問題は神戸製鋼の技術者がこの材料の品質管理について実態に即して運用する知恵を持っていなかったために不正を働くこととなったのではないか、と推定している。
(注)成形体メーカーでは、製品設計でこのような場合でも問題が起きないように金型や製品の形状に工夫を加えている。そして成形体について抜き取り検査を行い、その工夫がきちんと機能しているのか検査している。神戸製鋼のお客も製品検査を行っているはずなので、*****であり****となる。***については誤解を招きかねないので書かないことにした。
(注)当方が退職直前に担当した中間転写ベルトの押出成形では、コンパウンドを外部業者から購入して開発していた。しかしコンパウンド業者が当方の改善提案を聞き入れてくださらなかったので、コンパウンド工場を急遽自前で建設することになった。この時のラインでは、インライン検査が可能なように各種センサーをいたるところにつけて立ち上げを行っている。さらに、ペレットには、ベルトの強度や電気特性の偏差まで評価できる品質管理を実施した。その結果現在でもコンパウンドラインから成形ラインまでトラブルはない。インライン検査については、当方だけが趣味的に見られるように設計してあり、生産立ち上げ後は検査項目から外している。ベルト物性の品質管理項目は、早期退職する前にすべて品質管理項目からはずした。安定な工程をどのように立ち上げるのかは、総合的な知識が必要で、形式知だけで行うと神戸製鋼の問題が起きる。ご心配な方は御相談ください
カテゴリー : 一般
pagetop
高分子材料で生み出される製品の製造プロセスは、コンパウンディング→成形→製品組立となるが、製品性能は、成形体物性に大きく影響を受ける。ゆえに成形メーカーはコンパウンディングメーカーに成形体物性の品質保証を求める。
しかし、多くの場合にコンパウンディングメーカーは成形体物性の品質保証を断っている。ただ、樹脂の難燃性や熱伝導率などその付加価値を示す機能については品質保証を行う場合もあるが、多くはコンパウンドメーカーにとって無難な項目で品質保証を行っている。
ちなみに、押出成形で半導体ベルトを製造する時に重要なことはコンパウンド段階でその性能を保証できなければ、成形工程で多大なエネルギーを使い生産することになる。
なぜなら押出成形は「いってこい」の世界であり、コンパウンド段階で機能が作りこまれていなければ歩留まりの高い生産が不可能だからだ。このようなことを知っていたので、前任者の無責任な要求にも迅速に評価技術を開発して答えたのだ。
話は横道にそれるが、先日(3)で書いた不良在庫の問題は、廃プラスチックを用いた難燃性樹脂というテーマを企画し、全部消費した。おかげで退職を一年延ばすことになり、最終出社日が2011年3月11日となった。
ちなみにこの企画は、退職後引き続き担当したメンバーが社長賞を受賞している。そしてメンバーの一人は、当方にその記念品をわざわざ送ってきてくれた。
これは少しいい話であるが、材料メーカーと成形メーカーとの間の品質管理にかかわる悩ましい問題も神戸製鋼の問題の背景には存在する。誤解を恐れずに言えば、コンパウンドメーカーのように改竄をする必要のない仕様書にしておれば問題発生は無かった。
例えば記録として残さなければいけない測定値と現場で参考に測定し、異常を検出するための測定値に分けて管理する方法がある。後者は記録として残さない仕様にしておけば測定値の改竄など起きない。
カテゴリー : 一般
pagetop
「コンパウンディング & フィラー分散のいろは」と題して、今月27日に「東京・大田区平和島 東京流通センター 2F」で講演会を1日(10:30-16:30)行います。
サイエンス&テクノロジー社主催の講演会ですが、弊社へお申込みいただければ、30,000円(消費税別)で受講できますのでお問い合わせください。
内容は、高分子材料に関する基礎から押出成形や射出成型までコンパウンディングが影響する分野について解説いたします。
総花的な解説ではなく、実戦的な内容で、最近中国で開発した技術の実例も紹介いたします。
もし混練技術について、教科書を読んでみてよくわからない、と感じられた方は、ぜひご来場ください。
カテゴリー : 学会講習会情報
pagetop
希望の党が失速したと思ったら、希望の党へ入党し立候補した旧民進党の元議員の候補が希望の党の批判を始めたという。今回の選挙戦は本当に面白い。
希望の党が設立されたときのマスコミの評価並びに世間の反応はものすごかった。また、希望の党の目指す方向に当方も納得した。その本質は海外の一部の批判で指摘されているようにポピュリズムかもしれないが、非自民の政党の姿として面白いと思った。
旧民進党の議員もこぞって希望の党の旗の下に集まりかけた。そこへ小池氏は改憲に対する考え方を見るための踏み絵を出した。現在の希望の党に所属している旧民進党の人たちは、皆この踏み絵を前提に活動している人たちだ。
そもそも政党は同じ志を持った人たちの集まりで、その代表が国会議員となって国政に関与していくシステムだ。志は同じで考え方は微妙に異なっていても志実現のために所属政党で活動する。
民主主義では、とりあえず大勢を占めた政党が政権を担うシステムだからそのような活動以外では志を実現する手段が無い。ゆえに意見が異なる仲間とも志実現に向けて議論し、すこしでも目標に自分の考え方を入れて行こうとする。政党内に異なる意見のメンバーがいてもおかしくない。揃えるべきは志のベクトルである。
そして大切なのは、ベクトルの先にある政党が描く日本の未来像である。国民はその未来像に期待して政党を選び、その政党で活動する議員を選挙で選ぶのだ。希望の党が残念なのは、希望の具体的イメージを国民に提示していないだけでなく党員にも見えていないようだ。自民党と同じような未来像は見え隠れするが、それでは政権選択と言いにくいのかもしれない。
その結果旧民進党系の候補者のような輩が散見されるようだが、このような輩に清き一票を入れてはいけないことは、志の重要性を考えると明らかだろう。
旧民進党系の候補者は、希望の党と立憲民主党、そして無所属の3通りに別れた。今回の動きを見ていると、選んではいけない国会議員の選別が行われた、ともいえるのかもしれない。
カテゴリー : 一般
pagetop
呆れた事例として、PPS-6ナイロンのコンパウンド工場を立ち上げたときの体験談を書く.この仕事では前任者は外部の一流コンパウンドメ-カーからこのコンパウンドを購入し、中間転写ベルトの開発を行っていた。
その時のコンパウンドメーカーに提示した仕様書には、コンパウンドペレットのサイズと形状程度しか書かれていない。中間転写ベルトの機能として重要となる強度や抵抗の品質保証値をコンパウンドメーカーに求めていなかった。
それだけではない。使い物にならないコンパウンドまで購入していたのだ。そしてその在庫については公にしていなかったので、当方が業務を引き継いだときに、その大量の在庫の責任を問われることになった。前任者の問題はこれだけではない。
コンパウンド工場の稼働間際に、外部のコンパウンダーには提示していなかった電気抵抗の品質保証値を新工場では品質保証値として採用すべき、と前任者は言い出し、工場の稼働に反対したのだ。
予算が少ないうえに工場立ち上げさえも異常な短期間な状況で、この発言にびっくりしたが、思い起こせば、内製化を提案したときから足を引っ張るような後ろ向きの発言ばかりだったので、ペレットの特性でベルトの機能を品質保証できる技術を黙って1週間で作りあげた。
そして当方が立ち上げた工場から出荷される品質保証書には、ベルトの抵抗とその偏差まで保証する電気特性値と力学的特性値(SN比)が書かれることになった。
世界初のカオス混合技術の安定したコンパウンド生産能力のおかげで、保証値をはずれるコンパウンドは皆無であり、立ち上げ後一年してこの規格を品質保証書から外した。検査を行うことでコストアップになっていたからだ。
(注)コンパウンドメーカーが、半導体ベルト用のコンパウンドについて、製品の電気特性を評価するとしたら、どのような方法を行うのか。当初は一度押出成形プロセスをコンパウンド工場に導入することを考えた。しかし、評価に最低10kg以上必要となり、さらに評価人員も2人貼り付けなければいけないうえに投資が必要なのであきらめた。そのかわり、このような材料の強相関性に着目し、電気特性とレオロジーを評価し、その両者の相関性から品質保証する手法を編み出した。中間パラメータにはタグチメソッドのSN比が採用された。かなり懲りに凝った完璧な評価技術で、そのために使用するコンパウンドはせいぜい10g程度であり、中間の抜き取り検査が可能だった。工場を立ち上げてその工程能力を評価したら大変高い値となり、一発勝負で建てた工場にしては良いモノができた、と感心した。しかも大手ゼネコンではなく、従業員が10人ほどの根津の中小企業に協力していただいた力作である。当初静岡で立ち上げたが現在は神戸に移設されたとの話を風の便りに聞いている。おそらくこの工場のドタバタ劇を知っている人はもう誰もいないだろう。一流コンパウンドメーカーに科学力ではなくもう少し技術力があれば老体に鞭を打つような苦労をする必要はなかった。
カテゴリー : 一般
pagetop
高純度SiC粉体でCIP成形し常圧焼結で製造したテストピースが、800MPaという当時最高強度を記録した。ゴム会社では「うそ800」と揶揄されたので、他のテストピースについて強度評価を外部に依頼したら840MPaという強度データが送られてきた。
それでは、高純度SiC粉体の性能として、この強度800MPaという値を品質保証値として用いることができるのか、というと「No」である。すなわちセラミックス成形体の強度は、成形までのプロセシングの影響を強く受けるからだ。
すなわち粉体のポテンシャルとして十分に高い強度が出る可能性があっても、常圧焼結体製造技術が無ければ、その性能を出せない。これは粉体売りを事業としたときに成形体強度を材料メーカーが品質保証できないことを意味する。
あるいは、そのような品質保証値をユーザーに示したとたんに自分の首を絞めることになる(神戸製鋼は自分の首を絞めた?)。材料メーカーがテストピースで得た強度データはあくまでも参考データとして扱うべきモノである。
これが分かっているので、たいていの材料メーカーは材料の機械特性値について参考値として示すが商品の品質保証値として示さない傾向がある。
カテゴリー : 一般
pagetop
神戸製鋼の問題は、原材料と成形体、そして製品という流れにおいて、原材料の品質管理を原材料メーカーがどのように行い、何を品質保証したらよいのか、という問題を提起している。
まず、データの改竄は絶対にあってはならない、という前提で、データの改竄行っていた人たちの気持ちは、当方も材料開発を行ってきたので「なんとなく理解できる」。しかし「許されることではない」。
高純度SiCの発明に成功したときにその価値についてゴム会社の研究所でもめた。純度の高いことがユーザーにとってどのような価値があるのか分からないので事業にならない、というのがゴム会社の研究所の見解だった。
それに対して、無機材質研究所田中広吉所長は、世界一の純度を一発のプロセスでつくることは世界で初めてのことで、高純度であることととコストが下がる可能性があることで十分に事業になる、と役員の方に所長室で説明してくださった。
その結果、ゴム会社の研究所の見解にもかかわらず、2億4000万円の社長決裁が下りた。実際に今日までゴム会社で事業として継続されているのだが、原材料の外販は行っていない。あくまでも成形体事業として事業を組み立てた。
これは材料事業では、技術進歩とともにコストダウンの戦いに晒され、やがて利益が出なくなり、事業継続が難しくなるからだ。先行投資を受けた後、研究所管理職からは成形体の特徴を出すように求められた。
すなわち高純度SiCを使えばユーザーは他の粉体を用いたときよりも機械特性がずば抜けてよくなるというデータを求められた。その結果、住友金属工業とのJVをスタートできるまで死の谷を6年歩くことになった。
高純度粉体を販売するに当たり、不特定多数のお客さんにその機械特性を保証して販売することなど不可能である。それは成形技術により機械特性が変動するからだ。成形技術はお客様が保有している技術力に依存する(続く)。
カテゴリー : 一般
pagetop
一部の参議院議員が民進党の再集結を呼びかけるというニュースが報じられている。このニュースに対して立憲民主党枝野候補は否定記者会見を開いた。これは旧民進党内のコミュニケーションの問題である。
解散から今日までの短期間の間に従来の選挙では見られないほどの濃厚な人間模様が現れているのが今回の選挙の特徴である。
「このハゲ-」と叫ぶ声が公開されてトヨタ自動車よりも有名になった豊田氏は連日どこかで話題にされている。かわいそうなのは、彼女の事務所からスタッフが逃げ出していろいろとインタビューでコメントをのべていることだ。
確かに彼女は問題があった人かもしれない。しかし、謝罪会見など反省の弁をのべており、その内容を読むとエリート街道を順調に歩みすぎて人格を磨くことを忘れていた人に見えてくる。地元の支援者の話では誠実で有能な期待できる人材だという。
一方、不倫報道をされながら全否定して無所属で立候補している山尾氏は、自民党議員との一騎打ちになっており、その投票の行方が興味深い。有権者は不倫という不誠実をどう判断し、また証拠写真を公開されながらも全否定する不誠実さをどのように評価するのか。
同じく不倫候補と夫が公民権停止のためその代理候補となった妻とが激突する北海道11区は、聖心女子大の先輩と後輩の関係の戦いである。お嬢様の戦いと同時に公民権停止がどういうものかを勉強した。
この夫の代わりに立候補した妻とは、公民権の回復が投票日2日後の10月24日となる、陸山会事件で有罪判決を受けて辞任した石川知裕氏の妻のことだが、さかんにイクメンをアピールしながら妻を応援している石川元議員の方が目立っている。
ところで、小池党首の希望の党は新聞情報による限り完全に失速し50議席も危ないとの見通しが報じられている。その結果、あわてて民進党から希望の党に乗り換えた候補者達から後悔の声が出始めた。これが最初に述べた民進党の再集結に関係しているのだ。
さらに「**の党」というのは短命に終わるという法則があり、選挙後は希望の党は無くなるだろう、という「論理?的な」解説をするレポーターまでいる。
この希望の党については以前この欄にも書いているが、将来の見通しや実行力も無いのに他人の御輿をあてにしてアドバルーンをあげて仕事をするリーダーの問題を指摘している。
20年以上前の高度経済成長の時代にはこのような仕事のやり方でも何とかなっていたが、低成長時代にこのようなリーダーを認めていては組織の存続が難しい時代になった。
不誠実でもその復活が野党から期待されている山尾氏は、夜遅くまで密室で仕事をする実務能力がおそらく野党議員から評価されているのかもしれない。とにかく誠実で真摯な候補者を選びましょう。
カテゴリー : 一般
pagetop