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2020.01/22 高分子の難燃化技術セミナー

明日から2日間高分子の難燃化技術セミナーが企画されています。

 

本セミナーでは、1960年代の耐熱高分子科学を再考し、高分子材料の難燃化技術と対比させて、新技術の可能性を中心に講義します。

 

高分子の難燃化は科学として取り扱いにくい分野です。出火原因や環境で複雑に影響を受ける火災という現象を科学的に解明できないからです。

 

仮に解明できモデル化できたとしても、消防士ならばそのモデルを見てすぐに否定するかもしれないほど科学で取り扱いにくい。

 

科学では解明や対策が難しい分野について技術で対応しなければならず、経験知が重要になります。

 

ゆえに、本セミナーでは講演者の開発事例を中心に高分子の難燃化技術を解説します。

 

事例は、PC/ABSの難燃化、PETの難燃化、PUの難燃化、皮革の難燃化等で、難燃化手法として溶融型と炭化促進型を扱います。炭化促進型では、ハロゲン系と非ハロゲン系を事例にしています。

 

また、混練で材料を処理するプロセスだけでなく、リアクティブブレンドやコロイドによる難燃化処理などプロセシングについても配慮した内容であり、これまでの難燃化技術セミナーで不満足な方にも満足していただける内容となっています。

 

盛りだくさんの内容となりますので、明日から2日間のセミナーとなりましたが、空席まだございますのでお問い合わせください。本日でも大丈夫です。

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2020.01/21 オブジェクト指向とは

MACやWINDOWS、iPHONEなどはすべてオブジェクト指向でプログラミングされ、またオブジェクト指向で駆動される。

 

例えば、WINDOWSシステムでワープロを使いたいならば、WORDのアイコン(オブジェクト)をダブルクリックするとWORDが起動される。

 

すなわち、オブジェクト指向では、コンピューターで自分が使用したい機能を実現してくれるオブジェクト(実体)に働きかけて、機能を利用する。

 

この時、複雑な機能の詳細はオブジェクトの実体が動き出す(この動作、振る舞いを規定しているのがプロパティー)まで不明である。

 

ワードなどが動き出すと、メニューとして多数のアイコンすなわちオブジェクトが表示される。ユーザーがワードを利用したい時には、利用したい機能が組み込まれたオブジェクトであるアイコンをクリックするだけでよい。

 

このように、オブジェクト指向では、常に利用したい機能についてそれがオブジェクトに組み込まれており、このオブジェクトが呼び出されれば(ユーザーがオブジェクトであるアイコンをクリックするだけで)動作する。

 

オブジェクトに組み込まれた複雑な機能、すなわちそれを実現するためのプログラムを意識することなく、ワードを使うことが可能である。

 

ここで問題となるのは、オブジェクトとしてどのようなものを用意するのか、またそのオブジェクトがユーザーの求めに応じた振る舞いを行うためにユーザーの求めるどのようなオブジェクトを実装すればよいのかは、プログラマーの世界観に左右される。

 

すなわち、科学では真理が一つなので最も硬い物質、といえばそのオブジェクトはダイヤモンドと決まるが、プログラミングにおけるオブジェクトの設計では、プログラマーの世界観すなわち彼の日々の営みから形作られる実体となる。

 

換言すれば、オブジェクト指向では、どのようなオブジェクトとなるのかを唯一決めることができず、これを決めることができるのはプログラマーであり、プログラマーの日々の営みから形成された世界観でオブジェクトが作られることになる。

 

昔、表計算ソフトは表計算以外の用途に使用できなかった。しかし、最近の表計算ソフトは、ワープロとしても使用可能で、例えばプロジェクトの議事録作成に使えば、一括して議事録を管理でき、専用ワープロよりも便利である。

 

実はこれはオブジェクト指向プログラミングで実現できた振る舞いであり、昔の手続き型言語、例えばフォートランで実現しようとするとプログラムは長くなるだけでなく複雑となる。

 

オブジェクト指向では、オブジェクトの設計、すなわちどのようなオブジェクトを用意するのか、ということと、用意したオブジェクトの振る舞いを決めることはプログラマーの世界観に合わせる必要があるが、ユーザーは用意されたオブジェクトとその振る舞いを理解するだけでコンピューターを利用することが可能となる。

 

ワードやエクセルでユーザーが難しいと感じるところは、プログラマーの世界観であり、これは初対面の人と会話をする状況と似ている。

 

挨拶をしたり、名刺交換をするだけであれば易しいが、業務上の交渉ごとになると難易度は変わる。

 

ハンバーグの売買などはマニュアル化できても、新事業や新規顧客開拓など科学のような正解が一つとならないシーンでは、マニュアル化すら難しい。

 

しかし、こうした難易度の高い非提携業務でもオブジェクトとしてまとめ上げることが可能で、ベテランのビジネスマンならばそれをノウハウとして身に着けてゆく。

 

技術者はオブジェクト指向を導入すれば、形式知と経験知をうまく使えるようになる。

 

例えば、混練のオブジェクトを分配混合と分散混合とするのか、剪断流動と伸長流動とするのかは、混練で材料を変性しようとするときにそのオブジェクトの使い勝手が変わる。

 

ゴムタイムズ社から出版予定の混練の本(1月中に弊社でサービス販売予約受付中)は、従来の類似書籍と異なる世界観でまとめた内容です。

 

混練がテーマとなっていますが、高分子について学びたい初学者にも参考になります。高分子材料と関わる方、すべてに読んでいただきたい本です。

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2020.01/13 間違いだらけのプログラミング教育(3)

学校の先生だけでなく、プログラミングの専門家の中にもそもそもプログラミングというものをただプログラムを作るだけのことと誤解している人が多い。

 

今のオブジェクト指向のプログラミングにおいて、オブジェクトをつなげてプログラムするだけならば簡単で、このようなプログラミングだけを仕事とするならば小学校から学ぶ必要はない。

 

問題となるのは、新しいオブジェクトを設計できるかどうかという点である。新しい機能を実装し、正しいふるまい(動作)の新しいオブジェクトを設計できるようになるためには、科学教育と少し異なる訓練が必要となる。

 

ところがこの訓練において、教えることが難しい「試行錯誤」というスキルがある。

 

試行錯誤と言うとすぐに馬鹿にする人がいるが、効率的に試行錯誤する方法があり、どのように無駄なく試行錯誤を行うか、これを訓練する必要がある。

 

ただし試行錯誤をどのように正しく教えたらよいかは、それを知っている人は少ない。また、当方はいまだにそれを体系的にまとめた論文を読んだことが無い。

 

試行錯誤という方法において、科学的な効率追求を行ってきた体験から、非科学的な方法であるが科学的に効率を上げる方法を見出した。例えばデータ駆動型材料開発を20年以上前から実践している。

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2020.01/12 混練の本

今年3月に混練ハンドブックが4800円で発売され、書店に並びますが、1月中はサービス価格消費税送料込み4600円で予約受付中です。

1月25日までにお申し込みの方に限り、1月末に弊社から発送いたします。お問い合わせください。

本書に書かれた知識は、無駄知識になりません。あらゆる専門の方に役立つ知識です。専業主婦が読まれれば、おいしいハンバーグや餃子を作るコツがわかります。

コンパウンドを餃子の餡と読み替えていただけば、おいしい餃子を創り出すための知識が得られます。ただし、料理のことを書いておりませんが。

まとめて購入されるお客様には、冊数によりましてサービス価格を提示させていただきます。一家に一冊いかがでしょうか。

高分子成形体に関わる企業は、数冊購入されても無駄にはなりません。一課に一冊いかがでしょうか。

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2019.12/29 セラミックス

100円ショップで売られているお茶碗や湯飲みには、その価格に驚く。子供の頃親に連れられて行った瀬戸物市よりも安い。しかも品質が安定している。

 

瀬戸物の安物には、どこか欠陥があった。また、割れやすく、畳の上に落としても割れたものがあった。母親はそれを見て、打ちどころが悪かった、と嘆いていたが、品質が悪かっただけである。

 

100円ショップのお茶碗は射出成形で製造される。その後脱脂工程でバインダーを除去してから模様をシールで張り付けて焼結と同時に模様が焼き付けられる。

 

100円ショップのお茶碗の中には、お茶碗の形に焼結が行われた後、シールが貼られる場合もあるが、そのようなお茶碗は使用していると模様が薄くなってくる。

 

20年前にはこのようなお茶碗を見分けることができたが、最近は技術が高度化し、焼結時に焼き付けた模様との区別が難しくなった。

 

実は今事務所で使用しているマグカップの模様が少し薄くなってきたので、この様な事を書いている。

 

100円ショップの商品ではなく何かの粗品として頂いたマグカップだが、起業してから使用していた愛用品である。

 

普段使用していて気がつかなかったが、事務所の食器をすべて整理していて気がついた。昨日から大掃除をやっている。

 

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2019.12/08 働き方改革(9)

実は電気粘性流体のテーマを担当する1年ほど前に結婚していた。その時に大きく働き方改革を実践していた。

 

独身時代には、独身寮が実験室から徒歩3分の位置にあったので、毎日が仕事と寝る時間だけであった。

 

結婚してその生活が大きく変わった。働き方を家庭中心に変えたのだ。そのため、毎日17時退社が実行された。

 

他の人が業務をしていても、さっさと帰宅していた。しかし、電気粘性流体のテーマ担当を命じられて1週間ほどは、当方の担当業務について企画するために徹夜したり遅くまで仕事をした。

 

その1週間の努力で電気粘性流体の業務に対するサポ-トメンバーが増えたので、住友金属工業とのJV準備の仕事以外に担当させられた電気粘性流体の業務が増えても、1週間後にはその生活スタイルを変えなくてもよかった。

 

降ってわいた電気粘性流体の仕事について、以前から担当していたメンバーの実験を指導する業務だけとなった。

 

電気粘性流体について深い知識があったわけではない。知識については仕事を担当してから勉強し獲得している。

 

知識が無くても、6年間基礎研究ばかり推進し製品化のための技術開発を推進していない問題を十分に理解できた。テーマのマネジメントを指導していたようなものだった。

 

 

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2019.12/02 パーコレーションの制御例

15年ほど前に開発した中間転写ベルトでは、1Ωcm前後の体積固有抵抗を示すカーボンブラック(1次粒子径2nm、比重2)を使用していた。


それを特殊な分散状態(凝集粒子径400nmから800nm)に制御して109ΩcmのPPS製無端ベルトの押出成形を実現している。


出願した特許に書かれているように、凝集粒子径が50nm前後と小さい場合には、押出成形時にパーコレーション転移が安定せず、表面比抵抗の偏差は100倍までばらつく。


この問題解決については、抵抗の低いカーボンをソフトな凝集粒子として分散させて、パーコレーション転移を制御した。


すなわち、凝集状態のパーコレーションと分散状態のパーコレーションの両者を制御する技術を混練で実現しようと設計した。


設計どおりにペレット段階で安定に凝集粒子内でパーコレーション転移を起こした凝集体がパーコレーション転移をしており、その高次構造は押出成形しても変わらなかった。


凝集粒子の体積固有抵抗は、104Ωcmであり、ペレットの体積固有抵抗は109Ωcmとなっていた。この体積固有抵抗の関係は、押出成形されたベルトでも同様だった。


パーコレーション転移を考えるときには、重量分率(w.r.)よりも体積分率(V)で考える。凝集粒子の分散を考えるときに問題となるのは、凝集状態により凝集粒子の比重が変化する。


そこで、カーボンの見かけ比重(カーボン凝集体の比重)と体積分率、重量分率の関係を求めた。

この関係からカーボンを疎な凝集状態で分散させると、同じ重量分率でも体積分率を稼げることがわかる。


また、カーボンの凝集密度を下げれば、すなわち疎にすれば、見かけの凝集体の体積固有抵抗は下がるので、パーコレーション転移が起きたときの大きな抵抗変動を緩和することができる。


すなわち、高い導電性の粒子で引き起こされるパーコレーション転移は、その変動が大きくなるが、低い導電性であれば、パーコレーション転移による変動を小さくできる。


以前開発したシミュレーションプログラムのアルゴリズムを変更し、導電性凝集粒子の凝集状態が変化しながらパーコレーション転移を起こした時のシミュレーション(Wパーコレーション転移シミュレーション)を行った。


このシミュレーション結果から、凝集体の比重が0.5前後で分散し、全体の重量分率が0.1-0.2前後であれば、安定に108-1010Ωcmの体積固有抵抗を示すペレットを製造可能であることが理解できる。


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2019.11/28 CASEと材料

昨年末にKRI開催のクローズドセミナーで招待講演を受けた際に自動車用材料としてPPSが注目されている調査結果を報告している。

 

自動車関連メーカーのデバイス用材料として難燃性と低誘電率の観点で特許出願が増えており、また価格も下がってきた。

 

弊社ではPPSの用途拡大のためには流動性と靭性の改善が重要と予測し、PH01という新素材を開発しており、すでに実用化技術を完了した。

 

この実用化では、カオス混合で添加剤の性能が最大限発揮され、通常の二軸混練機だけでは単なる可塑剤としての機能しか出ないという面白い結果が出た。

 

可塑剤としての機能だけでも既存品と異なる特徴があり、それがカオス混合でさらに高機能となる結果は、この化合物の分子設計段階で期待していた。

 

 

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2019.11/19 日曜日のNスぺ

17日21時から放送されたNHKスペシャルは面白かったが、ダビンチの扱いについて不満が残った。

 

彼は35歳から知の爆発があり、科学云々という説明があったが、彼の知は経験知であって、現代の科学の形式知とは程遠い。また、彼は技術者であり芸術家でもあった、という解説が欲しかった。

 

彼は科学者ではなかった。むしろ現代の技術者が模範とすべき大先輩だったと思っている。

 

科学者とは、という定義が問題になってくるが、古くはマッハ力学史でニュートンでさえも科学者ではなかったと説明されているし、理研で研究者として採用され、スタップ細胞の騒動を起こした研究者は未熟な科学者という評価がなされた。

 

科学者のイメージをこれらから想像すると、ダビンチは未熟以下の科学者となってしまう。むしろ優れた技術者であり芸術家だった、と当方が言いたいのはこのような理由からだ。

 

Nスぺを見ても科学と言う哲学がいつ成立したかについて捉え方が多種あるように思われるので、そこは言及しないが、それでもダビンチを科学者として扱うには無理がある。

 

むしろ彼が日々の営みの中で知的欲求あるいは創作欲を満足させるために数々の作品を生み出したと考えるのが自然であり、欲望の結果であると理解できれば凡人も勇気づけられる。

 

ダビンチの創作活動から天才と祭り上げるのではなく、溢れる欲求を満たすために絵を書き自然を観察し、現代から見ると科学の広い分野に精通していたと錯覚するような作品を創り出した、偉大なるもの好きである。

 

確かに時代背景を考慮すると、それらの作品のレベルは高く、当方もモナリザの微笑みのような作品を描けないので尊敬はしているが、だからといって凡人から程遠い人ではない。

 

現代人はダビンチの創作意欲とその欲望を爆発させた精神の自由な姿勢を見習うべきではないか。

 

放送では、ダビンチの思考をシステム思考としてもてはやしていたが、専門に囚われず自然界から自由に知を学び、それらを自分なりに体系化しようと作品を生み出していっただけである。

 

例えばモナリザを現代人が鑑賞してもそれなりの興奮が得られるのは、ダビンチのこの絵を描いた思いが伝わるからであり、その描き方は彼の知の特徴の表れである。

 

現代人も形式知に囚われず自由に発想し、知識欲を爆発させれば、皆ダビンチになれる。MDMAがいかなる生理活性を示すのかよく知らないが、おそらくダビンチにとってその活動はMDMAを服用していたような興奮状態だったのではないか。

 

自由な知的活動には、恐ろしいほどの興奮をもたらす瞬間がある(注)。ダビンチはそのような興奮を知っていたのではないか。

 

学校教育は本来そのような知的活動ができるよう科学教育を行っているのだが、形式知だけでは凡人にそのような興奮をもたらすことはできない。体験学習や自由な実習こそ大切である。

 

(注)子供を育ててみると、知の爆発の瞬間を見ることができる。「これなあに」という知の欲求を、成長につれ忘れてしまう。この知の爆発の思い出を思い出すことができれば、日本のGDPも上がるのではないか。あるいは初めて100点を取ったときの思い出でも良いかもしれない。新しい知を獲得したときの興奮、わくわく感を思い出すことが大切である。ダビンチはそれができたのであろう。モナリザの微笑みは彼があこがれていた女性をいつでも眺めていたいという欲求の成果だと捉えている。偉人を特別な人、自分とは程遠い人とするのは簡単である。しかし、偉人を俗人の一人としてとらえ、自分にもできそうな彼の良いところを真似ると偉人に少し近づくことができる。現代人には幸運なことに絵心が無くても性能の良いデジカメがある。ダビンチ以上にうまく自然を写し取ることは、誰でもできるようになった。

 

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2019.11/11 小学校のプログラミング教育

小学校のプログラミング教育をめぐって現場の先生たちが混乱しているという。当たり前だ。40年以上前大学の教養部のプログラミング授業も無茶苦茶だったのだから。

 

大学で情報の単位を取ったところ、授業のすべてがフォートランのプログラミングの授業だった。そして試験は無く、期末までに三角関数のグラフを打ち出すプログラムを提出すれば単位が取れた。

 

お粗末だったのは、コンピューターの扱い方とフォートランの文法についての授業であり、そもそもコンピューターでプログラムを組む必要性やOSの説明など本質的な話が無かったのだ。

 

さらにひどかったのは、教授がUNIXを知らなかったことだ。当方もよく知らなかったので質問したら、「それ、何?」である。そして、「とにかく分子軌道法の計算に必要だからフォートランはマスターしておくように」である。

 

要するに情報教育=フォートランだった。すでにBASICも生まれており、大学のコンピューターのマニュアルを読んだらBASICコンパイラーがサポートされていた。

 

BASICがインタープリター言語として有名になったのは、パソコンの時代からで、当時はコンパイラーもインタープリターも存在していた。

 

情報工学という学問分野が生まれる直前の時代であり、高校生の時に義理の兄からアメリカで販売されていた二進数のおもちゃと言うものを見せられて、コンピューターに興味を持っていた。

 

アメリカではすでに情報工学が学問として成立し、その教材として二進数で論理を組むことができる樹脂製のおもちゃが販売されていた。

 

ただ、当方は小学校高学年の頃から化学実験に興味を持ち、染色やデンプン、水ガラスなどで実験をしていたことが一生の仕事になった。コンピューターに関心があっても身近にそれがなかったから職業イメージを持てなかった。

 

フラスコや試験管は、近所の理化学機器を販売していたおじさんが半端品をくれたので自然とその道に入った。ただし、高校時代に接した二進数のおもちゃは、ものすごいカルチャーショックを受けた記憶がある。コンピューターに興味を持った原因となった。

 

 

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