2020.02/27 混練の本、売れてます
サービス価格期間を過ぎましてもぽつぽつと弊社へ問い合わせがある。定価4800円に消費税と送料を加えた価格となるのだが、それでも7万円以上の本よりは安い。また、類書と異なる内容であり、高分子に興味のある方にも参考になると思っている。また高分子を知らない人にも読んでいただきたい。
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pagetopサービス価格期間を過ぎましてもぽつぽつと弊社へ問い合わせがある。定価4800円に消費税と送料を加えた価格となるのだが、それでも7万円以上の本よりは安い。また、類書と異なる内容であり、高分子に興味のある方にも参考になると思っている。また高分子を知らない人にも読んでいただきたい。
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pagetop1980年に発泡ポリウレタンの難燃化研究を担当していた時に、プロジェクトの一員として熱重量分析を担当していた。
先代の管理職が熱重量分析が好きで、何台も熱重量分析装置を買っていた、と上司が批判的に言っていた。
職場には真空理工の熱重量分析装置と理学電機の熱重量分析装置があった。しかし、以前にはまだ数種類存在し、置き場所が無かったので廃棄されたという。
もったいないと思ったが、上司の説明では、機種によりデータが異なるので厄介な問題が起きたからだという。どのような厄介な問題かは、その後上司の仕事のやり方を見ていて想像がついた。
残された二台の熱重量分析装置の測定データには、機種間の差異が小さかったが、それでも丁寧な実験を行うと、その差が大きく現れることもあった。
定時後この機種の差がどのような原因で現れるのか研究してみた。詳細は理学電機に悪いので書かないが、真空理工の装置のほうが優れた設計であることを見出した。
高純度SiC合成について速度論的研究を行うときには、迷わず真空理工に熱重量分析装置の発注をしている。
購買担当からは理由を聞かれたので、この難燃化研究時代のデータを添付し、優れた機械だから、と説明している。優れた装置が市場で生き残るとは限らないので注意が必要だ。
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pagetop本書のテーマは混練ですが、高分子材料の実務に関わる方すべてに読んでいただきたい。従来の混練が分配混合と分散混合を扱って説明をしていますが、本書では異なる視点、すなわち混練される高分子材料の視点で混練を説明しています。ゆえに、既存の高分子材料の教科書で理解できなかった人にもプロセシングを通じて高分子材料を眺め、理解を進めることが可能となります。また、ポリエチレンとかナイロンとか個別の素材特有の問題については高分子を紐として扱うことにより隠蔽化し、高分子特有の現象をクリアーに描くことに努めています。
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pagetop明日から2日間高分子の難燃化技術セミナーが企画されています。
本セミナーでは、1960年代の耐熱高分子科学を再考し、高分子材料の難燃化技術と対比させて、新技術の可能性を中心に講義します。
高分子の難燃化は科学として取り扱いにくい分野です。出火原因や環境で複雑に影響を受ける火災という現象を科学的に解明できないからです。
仮に解明できモデル化できたとしても、消防士ならばそのモデルを見てすぐに否定するかもしれないほど科学で取り扱いにくい。
科学では解明や対策が難しい分野について技術で対応しなければならず、経験知が重要になります。
ゆえに、本セミナーでは講演者の開発事例を中心に高分子の難燃化技術を解説します。
事例は、PC/ABSの難燃化、PETの難燃化、PUの難燃化、皮革の難燃化等で、難燃化手法として溶融型と炭化促進型を扱います。炭化促進型では、ハロゲン系と非ハロゲン系を事例にしています。
また、混練で材料を処理するプロセスだけでなく、リアクティブブレンドやコロイドによる難燃化処理などプロセシングについても配慮した内容であり、これまでの難燃化技術セミナーで不満足な方にも満足していただける内容となっています。
盛りだくさんの内容となりますので、明日から2日間のセミナーとなりましたが、空席まだございますのでお問い合わせください。本日でも大丈夫です。
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pagetopMACやWINDOWS、iPHONEなどはすべてオブジェクト指向でプログラミングされ、またオブジェクト指向で駆動される。
例えば、WINDOWSシステムでワープロを使いたいならば、WORDのアイコン(オブジェクト)をダブルクリックするとWORDが起動される。
すなわち、オブジェクト指向では、コンピューターで自分が使用したい機能を実現してくれるオブジェクト(実体)に働きかけて、機能を利用する。
この時、複雑な機能の詳細はオブジェクトの実体が動き出す(この動作、振る舞いを規定しているのがプロパティー)まで不明である。
ワードなどが動き出すと、メニューとして多数のアイコンすなわちオブジェクトが表示される。ユーザーがワードを利用したい時には、利用したい機能が組み込まれたオブジェクトであるアイコンをクリックするだけでよい。
このように、オブジェクト指向では、常に利用したい機能についてそれがオブジェクトに組み込まれており、このオブジェクトが呼び出されれば(ユーザーがオブジェクトであるアイコンをクリックするだけで)動作する。
オブジェクトに組み込まれた複雑な機能、すなわちそれを実現するためのプログラムを意識することなく、ワードを使うことが可能である。
ここで問題となるのは、オブジェクトとしてどのようなものを用意するのか、またそのオブジェクトがユーザーの求めに応じた振る舞いを行うためにユーザーの求めるどのようなオブジェクトを実装すればよいのかは、プログラマーの世界観に左右される。
すなわち、科学では真理が一つなので最も硬い物質、といえばそのオブジェクトはダイヤモンドと決まるが、プログラミングにおけるオブジェクトの設計では、プログラマーの世界観すなわち彼の日々の営みから形作られる実体となる。
換言すれば、オブジェクト指向では、どのようなオブジェクトとなるのかを唯一決めることができず、これを決めることができるのはプログラマーであり、プログラマーの日々の営みから形成された世界観でオブジェクトが作られることになる。
昔、表計算ソフトは表計算以外の用途に使用できなかった。しかし、最近の表計算ソフトは、ワープロとしても使用可能で、例えばプロジェクトの議事録作成に使えば、一括して議事録を管理でき、専用ワープロよりも便利である。
実はこれはオブジェクト指向プログラミングで実現できた振る舞いであり、昔の手続き型言語、例えばフォートランで実現しようとするとプログラムは長くなるだけでなく複雑となる。
オブジェクト指向では、オブジェクトの設計、すなわちどのようなオブジェクトを用意するのか、ということと、用意したオブジェクトの振る舞いを決めることはプログラマーの世界観に合わせる必要があるが、ユーザーは用意されたオブジェクトとその振る舞いを理解するだけでコンピューターを利用することが可能となる。
ワードやエクセルでユーザーが難しいと感じるところは、プログラマーの世界観であり、これは初対面の人と会話をする状況と似ている。
挨拶をしたり、名刺交換をするだけであれば易しいが、業務上の交渉ごとになると難易度は変わる。
ハンバーグの売買などはマニュアル化できても、新事業や新規顧客開拓など科学のような正解が一つとならないシーンでは、マニュアル化すら難しい。
しかし、こうした難易度の高い非提携業務でもオブジェクトとしてまとめ上げることが可能で、ベテランのビジネスマンならばそれをノウハウとして身に着けてゆく。
技術者はオブジェクト指向を導入すれば、形式知と経験知をうまく使えるようになる。
例えば、混練のオブジェクトを分配混合と分散混合とするのか、剪断流動と伸長流動とするのかは、混練で材料を変性しようとするときにそのオブジェクトの使い勝手が変わる。
ゴムタイムズ社から出版予定の混練の本(1月中に弊社でサービス販売予約受付中)は、従来の類似書籍と異なる世界観でまとめた内容です。
混練がテーマとなっていますが、高分子について学びたい初学者にも参考になります。高分子材料と関わる方、すべてに読んでいただきたい本です。
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pagetop学校の先生だけでなく、プログラミングの専門家の中にもそもそもプログラミングというものをただプログラムを作るだけのことと誤解している人が多い。
今のオブジェクト指向のプログラミングにおいて、オブジェクトをつなげてプログラムするだけならば簡単で、このようなプログラミングだけを仕事とするならば小学校から学ぶ必要はない。
問題となるのは、新しいオブジェクトを設計できるかどうかという点である。新しい機能を実装し、正しいふるまい(動作)の新しいオブジェクトを設計できるようになるためには、科学教育と少し異なる訓練が必要となる。
ところがこの訓練において、教えることが難しい「試行錯誤」というスキルがある。
試行錯誤と言うとすぐに馬鹿にする人がいるが、効率的に試行錯誤する方法があり、どのように無駄なく試行錯誤を行うか、これを訓練する必要がある。
ただし試行錯誤をどのように正しく教えたらよいかは、それを知っている人は少ない。また、当方はいまだにそれを体系的にまとめた論文を読んだことが無い。
試行錯誤という方法において、科学的な効率追求を行ってきた体験から、非科学的な方法であるが科学的に効率を上げる方法を見出した。例えばデータ駆動型材料開発を20年以上前から実践している。
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pagetop今年3月に混練ハンドブックが4800円で発売され、書店に並びますが、1月中はサービス価格消費税送料込み4600円で予約受付中です。
1月25日までにお申し込みの方に限り、1月末に弊社から発送いたします。お問い合わせください。
本書に書かれた知識は、無駄知識になりません。あらゆる専門の方に役立つ知識です。専業主婦が読まれれば、おいしいハンバーグや餃子を作るコツがわかります。
コンパウンドを餃子の餡と読み替えていただけば、おいしい餃子を創り出すための知識が得られます。ただし、料理のことを書いておりませんが。
まとめて購入されるお客様には、冊数によりましてサービス価格を提示させていただきます。一家に一冊いかがでしょうか。
高分子成形体に関わる企業は、数冊購入されても無駄にはなりません。一課に一冊いかがでしょうか。
pagetop100円ショップで売られているお茶碗や湯飲みには、その価格に驚く。子供の頃親に連れられて行った瀬戸物市よりも安い。しかも品質が安定している。
瀬戸物の安物には、どこか欠陥があった。また、割れやすく、畳の上に落としても割れたものがあった。母親はそれを見て、打ちどころが悪かった、と嘆いていたが、品質が悪かっただけである。
100円ショップのお茶碗は射出成形で製造される。その後脱脂工程でバインダーを除去してから模様をシールで張り付けて焼結と同時に模様が焼き付けられる。
100円ショップのお茶碗の中には、お茶碗の形に焼結が行われた後、シールが貼られる場合もあるが、そのようなお茶碗は使用していると模様が薄くなってくる。
20年前にはこのようなお茶碗を見分けることができたが、最近は技術が高度化し、焼結時に焼き付けた模様との区別が難しくなった。
実は今事務所で使用しているマグカップの模様が少し薄くなってきたので、この様な事を書いている。
100円ショップの商品ではなく何かの粗品として頂いたマグカップだが、起業してから使用していた愛用品である。
普段使用していて気がつかなかったが、事務所の食器をすべて整理していて気がついた。昨日から大掃除をやっている。
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pagetop実は電気粘性流体のテーマを担当する1年ほど前に結婚していた。その時に大きく働き方改革を実践していた。
独身時代には、独身寮が実験室から徒歩3分の位置にあったので、毎日が仕事と寝る時間だけであった。
結婚してその生活が大きく変わった。働き方を家庭中心に変えたのだ。そのため、毎日17時退社が実行された。
他の人が業務をしていても、さっさと帰宅していた。しかし、電気粘性流体のテーマ担当を命じられて1週間ほどは、当方の担当業務について企画するために徹夜したり遅くまで仕事をした。
その1週間の努力で電気粘性流体の業務に対するサポ-トメンバーが増えたので、住友金属工業とのJV準備の仕事以外に担当させられた電気粘性流体の業務が増えても、1週間後にはその生活スタイルを変えなくてもよかった。
降ってわいた電気粘性流体の仕事について、以前から担当していたメンバーの実験を指導する業務だけとなった。
電気粘性流体について深い知識があったわけではない。知識については仕事を担当してから勉強し獲得している。
知識が無くても、6年間基礎研究ばかり推進し製品化のための技術開発を推進していない問題を十分に理解できた。テーマのマネジメントを指導していたようなものだった。
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pagetop15年ほど前に開発した中間転写ベルトでは、1Ωcm前後の体積固有抵抗を示すカーボンブラック(1次粒子径2nm、比重2)を使用していた。
それを特殊な分散状態(凝集粒子径400nmから800nm)に制御して109ΩcmのPPS製無端ベルトの押出成形を実現している。
出願した特許に書かれているように、凝集粒子径が50nm前後と小さい場合には、押出成形時にパーコレーション転移が安定せず、表面比抵抗の偏差は100倍までばらつく。
この問題解決については、抵抗の低いカーボンをソフトな凝集粒子として分散させて、パーコレーション転移を制御した。
すなわち、凝集状態のパーコレーションと分散状態のパーコレーションの両者を制御する技術を混練で実現しようと設計した。
設計どおりにペレット段階で安定に凝集粒子内でパーコレーション転移を起こした凝集体がパーコレーション転移をしており、その高次構造は押出成形しても変わらなかった。
凝集粒子の体積固有抵抗は、104Ωcmであり、ペレットの体積固有抵抗は109Ωcmとなっていた。この体積固有抵抗の関係は、押出成形されたベルトでも同様だった。
パーコレーション転移を考えるときには、重量分率(w.r.)よりも体積分率(V)で考える。凝集粒子の分散を考えるときに問題となるのは、凝集状態により凝集粒子の比重が変化する。
そこで、カーボンの見かけ比重(カーボン凝集体の比重)と体積分率、重量分率の関係を求めた。
この関係からカーボンを疎な凝集状態で分散させると、同じ重量分率でも体積分率を稼げることがわかる。
また、カーボンの凝集密度を下げれば、すなわち疎にすれば、見かけの凝集体の体積固有抵抗は下がるので、パーコレーション転移が起きたときの大きな抵抗変動を緩和することができる。
すなわち、高い導電性の粒子で引き起こされるパーコレーション転移は、その変動が大きくなるが、低い導電性であれば、パーコレーション転移による変動を小さくできる。
以前開発したシミュレーションプログラムのアルゴリズムを変更し、導電性凝集粒子の凝集状態が変化しながらパーコレーション転移を起こした時のシミュレーション(Wパーコレーション転移シミュレーション)を行った。
このシミュレーション結果から、凝集体の比重が0.5前後で分散し、全体の重量分率が0.1-0.2前後であれば、安定に108-1010Ωcmの体積固有抵抗を示すペレットを製造可能であることが理解できる。
現在パーコレーション転移シミュレーションプログラムを作りながら学ぶPython入門PRセミナーの受講者を募集中です。
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