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2016.03/12 配合設計に関する講演会

この3年間、弊社が中国で活動してきました成果を踏まえ、5月までに3件ほど混練技術に関する講演会を開催致します。いずれも異なるセミナー会社で開催されますが、申し込みは弊社で行いますのでご案内をさせていただきます。弊社で申し込みをされますと電子ブックを提供させていただきます。
 
特に、4月と5月開催の講演会につきましては、今期の予算で処理できないことになりますが、弊社に申し込みいただく場合には、「DL版高分子のツボ」を購入していただきますと、その付録として参加証を付けさせていただく形態の販売となりますので、期末の経理処理が可能です。是非ご利用ください。
 
お申し込みは、弊社インフォメーションルームへお問い合わせください。詳細のご案内を電子メールにてさせていただきます。
 
 
1.混練技術のトラブル対策に関する講演会

(1)日時 4月21日  10時30分-16時まで

(2)場所:高砂ビル 2F CMC+AndTech FORUM セミナールーム【東京・千代田区】

(3)参加費:27,000円

(4)http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=4152
 
2.混練の経験知を伝承する講演会

(1)日時 5月19日  10時30分-16時まで

(2)場所:江東区産業会館  第1会議室

(3)参加費:49,980円(税込)

(4)https://www.rdsc.co.jp/seminar/160522

カテゴリー : 学会講習会情報

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2016.03/11 企画を実現する(13)

企画書に盛り込む内容については、すでにのべたが、その詳細について説明していない。実は企画書を作成するタイミングや内容は、担当する業務や社内の事情に影響を受け、変化する。仮にSTAGE-GATE法やその類似手法で管理されている状況においても企画書の作成時期は戦略的に判断すべきである。上司に指示されたから作りました、ではまずいのである。
 
そもそも企画書を誰がどのようなタイミングで作るのかは、貢献と自己責任を意識し働いておればわかるはずで、それがわからないのは、サラリーマンとしてまずい。知識労働者は、入社したその日から企画書を作成できるような心構えでなければいけない。弊社の研究開発必勝法プログラムは単なる問題解決法ではなく、意識改革の内容も含んでいる。
 
「企画を実現する(12)」で書いた中間転写ベルトのコンパウンド内製化の企画については、センター長の判断が出て、品質保証部のサポートが得られることを確認してから作成し始めている。単身赴任して所属したカンパニーでは、STAGE-GATE法に似た開発管理手法が実施されており、開発の初期の企画から部長あるいはそれに準ずるクラスがデザインレビューを開催することになっていた。
 
最初はセンター内からスタートし、最終的には経営会議にかけられ審議される仕組みだった。しかし、コンパウンド内製化企画は、子会社でコンパウンド工場を立ち上げ、そこから購入する方針となったので、社外のコンパウンド業者と同等扱いで、新たなコンパウンドメーカーの検討を開始するデザインレビューを行えばよく、経営会議まで不要であった。
 
ただ新たなコンパウンド購入先が新製品開発途中から特別に増えることになるので、調達部門と品質管理部門の調整は最重要の課題となる。特に品質管理部門が責任を持てないと言われたならば、もうおしまいである。ゆえに企画前に相談することが最も重要で、企画前に企画そのものに同意してもらう必要があった。また、この部門の見解に応じて企画内容も大きく影響を受けた。
 
当方は、すでに写真会社で15年近く勤務していたので、その風土なり企画の扱いなど熟知していたが、カメラ会社との統合後のこともあり、初心者のつもりで丁寧に進めた。単身赴任前に、どの段階で企画書を作成し始めるのかなど、作成した戦略図と戦術図を使い決めていた。戦略図と戦術図とは、弊社の研究開発必勝法の独自ツールである。
 
外部のコンパウンドメーカーが当方のアイデアを受け入れ、カオス混合装置を導入してくれていたなら、最も楽な業務の進め方ができたのだが、偉大なる国の研究所から生まれたメーカーの流れの会社で科学命の技術畑出身の営業から「素人は黙っとれ」と一喝され、楽ができなくなってしまった。
 
企画の実現において、形式知に反する場合における調整作業の難しさである。しかし、ゴム会社で交流のあった混錬機器の中小企業の社長から最後の花道に協力すると励まされ、自ら苦労する道を選んだ(注)。
 
企画書をどのようなタイミングでどのような内容で書くのかは、このように状況に大きく影響を受ける場合もある。だから単純な企画の指南書は参考になっても実用にはならないような気がしている。もし企画にお困りの方は弊社にご相談ください。実践的な企画書作成術を指南いたします。
 
(注)この仕事に失敗しても成功しても55歳で早期退職する道を選ぶ予定でいた。しかし、中間転写ベルト開発に成功した後、2011年発売の事務機に搭載する環境対応樹脂の相談をうけて早期退職を2011年3月11日まで延期した。たまたま金曜日のその日を選んだわけだが、おかげで退職記念講演もパーティーもすべて吹っ飛び、帰宅難民となって会社に一泊することになった。忘れられない思い出となった。

カテゴリー : 一般

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2016.03/10 1週間ほど前の記事で恐縮しますが

3月4日のニュース記事に「ホリエモン、28カ国58都市を巡って考えた「衰退する日本」での生きぬき方」というのがあった。「君はどこにでも行ける」(堀江貴文著)という書籍の紹介記事である。
 
弊社は、今月決算と新年度の開始で忙しく、まだ読んでいないが、紹介文でその内容に感銘を受けたので取り上げてみた。ホリエモンは単なる前科者ではないのだ。日本の将来を真剣に考えている事業家の一人かもしれない。時間が出来たら是非読んでみたいと思うと同時に、若い人に筆者の志を伝えたくて書いている。
 
「街角で〝爆買い〟する中国人観光客を横目で見た時に感じる「寂しさ」の正体はなんでしょう。出口の見えない不況の中で、気づけば日本はいつの間にか「安い」国になってしまいました。」と書かれているように、バブル崩壊後の日本は、アベノミクスでようやく衰退が一時停まったが、まだこの先どうなるか分からない状況である。
 
そのような日本の現状を踏まえ、筆者は、若い人たちに広い世界へ飛び出すことを勧めている。書籍のタイトルから想像できるように、この本の要旨となる提案は、グローバル経済というパラダイムでは、もっと叫ばれて良いことだと思う。
 
弊社は創業して3年ほど国内で頑張ってみたが、累積赤字のため中国へ出稼ぎに行くことにした。約2年中国で真剣に仕事をやってみて理解できたことは、いまや国の垣根は大変低くなった、と言うことだ。中国語など話せなくても、中国で仕事が出来るのである。
 
「中国の仕事はリスクが高いでしょう」と時折聞かれるが、今や国内も海外もリスクの高さは同じである。例えば国内企業でも合法的に詐欺まがいのような活動をしているところがあり、3度ほど国内企業の社長や担当者に痛い目に遭った。
 
また、国に有益な提案で補助金申請をしても審査員は真剣に技術を考えていない(注)ので、良い技術提案でもはずれる。同じ内容で3回はずれた技術ならば日本で不要とお墨付きを頂いたようなものだから、中国へ提案しても問題ないだろうと、ローカル企業へ持ち込んだところ、すぐに大きな成果が出た。日本の補助金審査はこの程度なのだ。
 
さすがに当方も日本で事業をやっているので、中国企業だけにサービスをしていては、将来問題とされても仕事がやりにくいので、3月末から5月にかけて4つほど講演を行い、中国ローカルメーカーで育てた技術(日本では誰もお金を払って育てようとしてくれなかった技術)を日本で公開することにしている。
 
当方のこの体験も、ホリエモンの提案「世界へ飛び出して仕事」をした方がよい、という事例のような気がする。今大手の日本企業も余裕が無くなってきており、またお役人は未だにバブル期の感覚で仕事をやっているような状況なので、国内のリスクも海外のリスクもあまり大きな差は無くなっている。ホリエモンが言っているように若い人は思いきって海外へ飛び出してはいかがか。
 
日本では受け入れてもらえないような新しいコンセプトでも、儲かる話であれば、海外の方が意思決定が早い。国内の技術を海外へ持ち出すのは問題があるが、海外で新たな技術を創るのは、国内でそれを実現できないような国なので、生きてゆくために致し方の無いことである。
 
国の補助金審査は、新参者の中小企業には冷たい。海外で技術を育てるのは日本のためにならない、という人がいるが、日本に本社があれば税金や社会保険料を日本で支払うことになるので十分日本に貢献しているのである。だから弊社はもう国への提案をやめて、海外企業へ新たな技術提案を行う活動を始めた。
 
頭脳流出は問題ではないのである。形骸化している補助金審査を初めとした、古い仕組みの社会が問題だ。若い人はどんどん海外へ出て行き活動して欲しい。君の人生は一度しか無い。そして力をつけて成功したなら、日本を良くするように戻ってきて欲しい。
 
(注)審査に落ちたときなど審査に通過したテーマを恨めしげにみたりするが、なぜそれらが選ばれているのか不明な場合が多い。一方経産省のお役人が出席されるパーティーなどに出れば、審査に合格したテーマの成功率が悪い話を聞いたりする。大概は失敗したときに返還の義務が無い。税金をどぶに捨てていても学習効果が見えない。

カテゴリー : 一般

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2016.03/09 女子サッカーの敗退

女子サッカーのリオ五輪出場の可能性が、アジア予選の最中に消えた。東京五輪に向けてすでに体制作りが動き出した。これまでの反省と批判がWEBの話題になっている。澤選手の話題は当然その中心になってくる。
 
一人のスーパーヒーローの寄与がこれだけ明確に出るのは、その選手の能力が総合的に極めて高いときである。単にサッカーのスキルの高さだけでは今回のような落差は生まれない。サッカーの様なチームワークが重要となる競技では、スーパーヒーローに集団をまとめるカリスマ性が求められる。
 
今回の女子サッカーを見ていると、特にひとりひとりのスキルが低下したようには見えなかった。正確なパスワークも要所で決まっていたが、チームとして攻撃する気迫がTVの画面から伝わってこなかった。
 
試合後、まとまりのない集団でありがちな、選手の中から個人攻撃の声が聞こえてくるのは当然である。そもそも今回のチームは集団としてまとまっていたのか、という疑問を当方は感じている。集団としてまとまるとは、チームプレーだけでなく、日々の練習における信頼関係も含めてである。
 
このような集団をうまくまとめる作業は、監督の重要な仕事の一つで、チームの中にスーパーヒーローがいるときには、比較的易しいこの仕事が、どんぐりの背比べの集団では途端に難しくなる。個々のスキルが高くてもチームプレーが求められるサッカーでは、集団としてまとまっていないチームの場合、接戦で力を出すことができない。
 
スーパーヒーローのいないチームをどのようにまとめ、集団としての能力を高めてゆくのか。ビジネスの世界では、ドラッカーの意思決定の考えかたが参考になる。彼は成果を出すためには並みの能力で十分と言っている。むしろ頭の良い人物がなかなか成果を出せない現実を指摘している。
 
まず、問題の多くは基本にかかわるものであり、原則や手順についての決定を通してのみ解決できる。二つ目は決定が満たすべき必要条件を明確にする。第三に決定が受け入れられるために妥協ではなく正しい答えについて徹底的に検討することである。第四に決定に基づく行動を決定のプロセスの中に組み込むことである。第五に決定の適切さを結果によって検証するためにフィードバックを行うことである。
 
おもしろいことに今回のなでしこJapanの相手ゴール前におけるプレーを見ていたら、ゴールすべきところでしかゴールをしていなかったことである。これで点が入れば勝てるのだが、はたしてサッカーというゲームを考えたときに、それは正しい意思決定なのか?世界一になった時のゴール前における澤選手のつま先の残像が今でも頭に残っている。
 

カテゴリー : 一般

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2016.03/08 企画を実現する(12)

中間転写ベルトの開発では、コンパウンドを外部から購入し、押出成形技術の開発で製品を立ち上げるシナリオがグループリーダーに赴任する当方が説明を受けた企画の根幹だった。コンパウンドを内製化する考え方は、その企画から排除されていた。
 
すなわち、コンパウンド技術が0の状態でコンパウンドから開発するのはリスクが大きい、という考え方である。高分子材料技術に詳しい人であれば、これは間違った考え方であることに気がつくはずだ。
 
特に押出成形技術に詳しい人であれば、押出成形で得られる成形体は、コンパウンドの性質を80%以上(人によっては100%)引きずっていることを知っている。すなわち、コンパウンドの改良をしないかぎり解決がつかない問題が必ず押出成形体に存在する。
 
ただし、技術が分かっていない人たちにこれを理解させることは至難の技である。なぜなら、射出成形では、コンパウンド技術よりも射出成形技術が重要で、という伝統的な考え方が存在しているからである。
 
このような状態でコンパウンド内製化という企画をまともに提案し、合理的調整を行うのは、至難の技である。徳のあるセンター長が子会社でコンパウンド工場を立ち上げるアイデアを出した理由も、コンパウンドの内製化という企画では通らないという判断が即座にできたからである。
 
また、この判断をさせたのも企画の調整作業の一つである。当方の戦略では、外部のコンパウンダーで新しいカオス混合技術を立ち上げても良かったことになっているが、これは早い段階でコンパウンダーから否定された。そのため内製化の道しか無くなり、そこでセンター長の判断を仰いだのである。
 
豊川へ赴任して1ケ月ほどのことである。他のカンパニーから人事異動で単身赴任してきたグループリーダーがすぐにこのテーマは失敗します、と言い出したら、その上司はどうするか。当方の相談に対する回答となるセンター長の判断は、一つしか無かったのである。このような調整の仕方もある。
 
すぐに中古の混練機を購入し、これは工場建設を依頼することになる外部業者の工場敷地に設置された。そして、コンパウンド内製化の企画を作り始め、子会社との調整と品質保証部の調整を真っ先に行った。企画が完成する前に、品質保証部門で専従の担当者が指名され、子会社では、開発体制が整えられた。
 
最初のデザインレビューでは、子会社からコンパウンドを購入する企画として説明し、全社の承認も得られた。但し、コンパウンドの開発から子会社の生産まではブラックボックスのままで、これは子会社に技術があるという説明になっていた。一世一代の博打企画だった。それでも実現した。風土と調整の重要さを示す例である。

カテゴリー : 一般

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2016.03/07 配合設計と混練に関する講演会

この3年間、弊社が中国で活動してきました成果を踏まえ、5月までに3件ほど混練技術に関する講演会を開催致します。いずれも異なるセミナー会社で開催されますが、申し込みは弊社で行いますのでご案内をさせていただきます。
 
特に、4月と5月開催の講演会につきましては、今期の予算で処理できないことになりますが、弊社に申し込みいただく場合には、「DL版高分子のツボ」を購入していただきますと、その付録として参加証を付けさせていただく形態の販売となりますので、期末の経理処理が可能です。是非ご利用ください。
 
お申し込みは、弊社インフォメーションルームへお問い合わせください。詳細のご案内を電子メールにてさせていただきます。
 
 
1.混練技術のトラブル対策に関する講演会

(1)日時 4月21日  10時30分-16時まで

(2)場所:高砂ビル 2F CMC+AndTech FORUM セミナールーム【東京・千代田区】

(3)参加費:27,000円

(4)http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=4152 
2.混練の経験知を伝承する講演会

(1)日時 5月19日  10時30分-16時まで

(2)場所:江東区産業会館  第1会議室

(3)参加費:49,980円(税込)

(4)https://www.rdsc.co.jp/seminar/160522

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2016.03/06 サウンドカード

今時PCを自作する人は減ったのだろう。書店に並んでいた自作PCファンのための雑誌がほとんどなくなった。また、久しぶりに秋葉原を歩いてみると、自作マニア向けの店も減少しており、マザーボードメーカーも数社になっていた。
 
最近のマザーボードは安くなったと思う。マザーボード一枚あれば、その他のインターフェースカードを買わなくてもよい。昔は、ビデオボードからサウンドカード、さらにはハードディスクを接続するSCSIIカードまで買わなければいけない時代もあった。
 
自宅で使用しているPCは、30年近く前から自作PCで常に先端のCPUが稼働していたが、この10年ほどは2台自作しただけである。CPUの進化に併せてPCを組み立てていたころに比べると、CPUの速度変化がOSに隠れてしまったので新しいPCが欲しくなる気持ちも薄らいできた。
 
昨年組み立てたPCと7年前組み立てたPCの2台使用しているが、日常の使用において速度感にそれほどの違いは無い。
 
最も昨年組み立てたPCには最上位のCPUではなく、Core-i7の安価なCPUであり、CPUの能力そのものが7年前の2.5倍程度なので、OSを介した速度は7年前の4コアのCPUと比較しても速度差が見えにくいのだろう。おまけに古いPCには、高価なビデオボードがついているので、WINDOWSの動きは、新しいPCよりも動作が良い。
 
しかし、サウンドカードの音質は2台のPCで少し異なっている。昨年組み立てたPCには、SE-200PCI-LTDが、古いPCには、SE-200PCIがつけてある。実は、昨年SE-300PCIを購入したのだが、SE-200PCI-LTDのほうが音質が良かったので、古いPCにつけていたボードを使いまわしで新しいPCにつけた。ところが、古いPCにSE-300PCIを取り付けることができない。
 
古いPCのマザーボードにSE-300PCIの規格にあうソケットが無いためだ。仕方がないので、SE-200PCIをつけている。SE-200PCIでも当時のマザーボードのサウンドチップよりいい音がするからだ。改めてSE-200PCIとSE-200PCI-LTDと比較して聞いてみると、音の奥行き感や楽器の輪郭のようなものが明らかにSE-200PCI-LTDのほうが優れている。
 
ONKYOに期待してSE-300PCIを購入したのだが、これがはずれだった。確かにSE-200PCIよりも音はよいのだが、SE-200PCI-LTDに比較すると、楽器の輪郭のようなものがやや甘い。例えばポールサイモンの古いレコードからの録音を聞くと、ギターの指板で擦る音ではSE-200PCI-LTDのような生々しさが無く、SE-300PCIでは少し優しい音がする。
 
フィルラーモンがどのようなニュアンスでレコーディングしたのか知らないが、レコード盤から聞く音に近いのがSE-200PCI-LTDの場合であることを考慮するとSE-200PCI-LTDのほうがSE-300PCIよりも再生装置として優れていることになる。
 
しかしネットオークションを見て驚いた。SE-300PCIが新品よりも高い値段で販売されているのだ。SE-300PCIは2年前に生産中止になったので、すべて中古品である。ゆえに新品より価格が下がって当然と思っていたら、当方の購入価格よりも皆高価な値段が付けられている。ここだけの話だが同じ中古品を購入するのなら、SE-200PCI-LTDのほうがお買い得である。Windows10でもトラブルなく動作している。

カテゴリー : 電気/電子材料

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2016.03/05 宇都宮市議会の熊本和夫議長の欠席問題

宇都宮市議会の熊本和夫議長が、出産立ち合いのため市議会本会議を欠席するだけでなく、議長職を辞めるという。また、出産立ち合いのための欠席が現在認められていないので「事故」扱いで欠席と説明している。
 
まず、最初に今という時代は、仕事よりイクメンを優先すべき価値感が多い時代だから、仕事を休んで出産に立ち会うことについて、どうこう批判するつもりはない。
 
民間の会社員であれば、個人の働く意味における価値感の問題であり許されるが、選挙で選ばれた議員であり、さらにその選ばれた方の中ら選ばれた議長である点については、その判断と行動に問題がある、と感じているのは当方だけだろうか。
    
つい先日国会でイクメン議員の登場が話題になったが、あちらは国会を休んでできた暇な時間を不倫に使うつもりだったようで、誰もがおかしい、という見解の一致となった。しかし、熊本議長の場合には意見が分かれるかもしれない。
 
ただ、ここは民主主義のシステムを厳格に守るというのはどういうことか、すなわちそれは会社がコンプライアンスを重視して活動する、という当たり前の視点で考えてみたい。
 
出産立ち合いのための欠席を、まだ認められていないので「事故」扱いで欠席した、というニュースの下りをイクメン支持派は、勇気ある行動として称賛するかもしれないが、勇気ある行動ではなく、まだ市民のコンセンサスが得られていない身勝手な行動だと当方は感じた。
 
もし、出産立ち合いのための欠席についてすでに合意が得られており、議員の欠席に関する規定に認められていたならば、今回の行動は問題にならないが、「事故」扱いで欠席しなければいけないように、まだそれが認められていないのである。さらに、虚偽の理由を書いて欠席しているのである。市民に選ばれた議員の行動として問題は無いか?
 
最近、社会において自分の立場を忘れた行動や発言が目立つようになった。昔から一部の不謹慎な人もいたが、少なくとも社会全体がそのような人を戒めた。しかし、社会全体がユルクなったのか、国民の公僕たる人物がその役職や立場を忘れた発言や行動をしていても見過ごしているケースが目立つ。
   

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2016.03/04 企画を実現する(11)

日常の業務では、調整作業は事態収拾的な色合いが強く、業務の遅い時点で行う行為と勘違いされているが、昨日述べたように調整とは企画も含め仕事の計画段階から行うとうまく行く。調整におけるタイミングの問題は重要で、早めに開始することを心がけるのは、企画を実現するためのツボの一つである。
 
調整作業のもう一つの問題として、調整の内容に関する問題がある。この調整の内容についても、昨日述べたように、合理的調整と政治的調整で問題解決に当たることになる。若いときは、政治的調整スキルが乏しいので苦労するが、そのような場合に虎の威を借りるのも一つの方法である。
 
ただ政治的調整を多用すると、周囲から嫌われることを知っておく必要がある。その意味で、合理的調整が最もオーソドックスで健全である。この合理的調整では、調整作業の対象を計画的に攻めることが重要で、年配者に計画について相談しておくのが賢明である。調整作業中に内容が漏れ、聞いていない症候群の人物を騒がせないようにしなければいけない。
 
合理的調整が、不合理な人物のへそを曲げたためにできなくなり、政治的調整で事態を収拾しなければいけないのは、調整が下手だ。合理的調整では、細かいところに配慮した計画を立てて行う必要がある。また、情報の共有化の観点から、コンセプトを説明するために企画テーマから方針との整合性の概略までをまとめた資料を携帯して進めるのは賢明な方法である。
 
企画をめぐって利害の対立ができたときには、政治的調整に頼りたくなるが、その問題解決に丁寧に当たることは、やはり企画を実現するための大切なツボである。すなわち問題解決的調整をスキルとして身につけておく必要がある。
 
このスキルのポイントは、全社的な立場に立って問題解決に当たるということだ。たいていは部門間の利害が企画を推進しようとするときに生じるので、この解決に当たり、全社的な視点で意見を求めてゆけば、たいていは適当な落としどころにすとんと落ちる。多くの期待している落としどころに落ちてゆかないときには、「怖い、怖い戦略」が有効で、これは弊社のプログラムにその方法を説明している。
    

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2016.03/03 企画を実現する(10)

企画書は先日までの方法で書くことが可能だが、本シリーズの最初に書いたように、企画の成功を左右するのは、人間関係の要因が最も大きい。この点を強調しているのが、弊社の企画立案方法指導の特徴である。真の企画マンとは、利害の相反する問題を上手に収拾し、コンセンサス造りに努める人である。また、それは企画調整のツボである。
 
例えば、人間関係を気にするあまり譲歩ばかりしていては、企画は実現しない。「xxについてはおっしゃるとおりです」「しかし、○○だけは譲れません」と問題点を限定し、自分の主張をはっきり伝えることも必要である。
 
時には、「この点は、きちんとスジを通しておきたいと思います。」とか、「目標、方針に照らして判断するなら、この案にたどりつきます」とか合理性や全社的立場の話し方で、自分の主張を通す方法も良いかもしれない。
 
ニッチもさっちもならないときには、「私とあなたの仲じゃないですか」とか、「たまには僕の顔を立ててよ」とか寝技に持ち込む政治的調整技術も有効だが、相手が女性の場合には、今の時代ではセクハラと勘違いされないように言葉を選ぶ必要がある。
 
まだ企画書を作り始める前の段階ならば、情報収集あるいは意見聴取などの機会を利用してちゃっかりと調整も進めるやり方が有効である。
 
例えば、「白紙の立場で率直、忌憚のないご意見を頂きたい」といって、相手の本音を早めに聞いておき、企画途中に相談と称してアイデアを求めながら、以前聞いた本音と異なるアイデアが出たところで、「そのアイデアは是非企画に盛り込みたい」と言って、調整するやり方もある。若干だまし討ちに近いが、企画に反対しそうなキーマンの協力を得るためには有効な方法である。
 
企画を実現するためには人間関係が重要である点を改めて強調しておきたい。そのために、企画内容のコンセプトが決まったなら、調整作業をすぐに始めるとよい。そのとき合理的調整以外に政治的調整もあることを知っておく必要がある。
   

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