新年明けましておめでとうございます。本年も弊社の活動のご理解とご支援をよろしくお願い致します。ちなみに、弊社は技術から芸術までAIに置き換わることのない、人類の創造性に関する事業を目指しています。
今月は、創造性を活かした問題解決法のセミナーを行いますので関心のある方はお問い合わせください。昨年は過重労働の問題から働き方への反省が語られましたが、今年は反省ではなく人類の存亡をかけた働き方哲学の創出を目指すべきと考えています。
過重労働の問題がやがて仕事そのものが無くなる問題に変わるのです。すでにバブル崩壊後少しずつその流れは存在し、新聞の売り上げは10年で5000億円以上喪失しました。これは大企業1社の売り上げに相当します。
新年早々暗い話をしたくないのですが現実をしっかりと見つめつつ未来へ明るくチャレンジしなければいけません。なぜなら「歴史が見たことのない未来がはじまる」(ドラッカー遺稿のサブタイトル)からです。
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今年もいろいろな事件があった。細々とした事件一つ一つを見ていて思うのは、時代の大きな流れを示す事件の存在である。2011年の東日本大震災は福島原発の事故もあり、阪神大震災とは異なる影響を日本経済に与えた。
東芝の不祥事もこの流れの中で捉えることができる。また、東芝の不祥事は、以前起きたオリンパスの不祥事の流れとして捉えることが可能である。また、これらの企業の不祥事は、バブル崩壊後の日本のGDPが停滞している原因の一つ、サラリーマン経営者の問題でもある。
経営者については故ドラッカーは誠実で真摯な人を選ぶべき、と言っていたが、果たしてそのような人事が日本で行われているのかどうかは疑問でもある。「黒い物でもトップが白といったら白と応えないと65歳まで勤められない」と、言っていた友人もいる。
当方は「それは間違いです。光の宛て方を変えてみてもせいぜい灰色です」ぐらいしか答えられないので、高純度SiCの事業を立ち上げながらもそれまでの専門を捨て潔く高分子の仕事を選んで転職した。
このような人間関係以外に職を失う事態がまもなく訪れる。すなわちAIの台頭である。すでに将棋の棋士の不正が今年問題となった。AIが将棋の棋士に勝った事件から、将棋の棋士がAIを不正使用し将棋を打つ時代になったのだ。
コンピューターの普及で、Amazonの利用が進み21,495件あった書店が2000年から2013年までに14、241件に減った。このような流れから本格的にコンピューターが人類から仕事を奪い始める時代になったのだ。
すでに2040年までに無くなる仕事が発表されている。バブルがはじけた頃にも同様の発表があった。その時はコンピューターの普及で2010年までに無くなる仕事だった。実際にはデジタルの普及でフィルム写真事業は無くなり、個人的には激変の20年だった。
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ロール混練機で常用できるのは、せいぜい250℃までだ。200℃が限界というロール混練機も存在する。ロール混練機については小平製作所に問い合わせていただきたいが、単純な二本のロールで混練が可能なこの装置について仕様を決めるにも高分子のことが理解されていないと使い物にならない場合が希にある。
また、温度仕様により、値段が大きく変わる場合がある。ロールの駆動部分に使われるシール材が変わるからであり、単純な構造であるにもかかわらず、混練温度という因子に対して、見かけ以上にやっかいな装置である。小平製作所がロール混練で事業を開始した、という話もこのようなことが分かっていないと、単なる根津の中小企業と誤解してしまう。
二軸混練機などの多軸混練機は、その目的が樹脂の混練で考案されたので、300℃前後まで加温できる設備が一般的である。たいていは350℃が最高温度のようだが、400℃まで使用できる二軸混練機も存在する。
ところで高分子の混練温度は溶融温度以上だと考えている研究者や技術者が多い。特に樹脂を扱っている技術者は、高分子の溶融温度以下で混練する、というと混練技術を知らない、と決めつけてくる。
このような技術者はゴムの混練が溶融温度以下でも行われている、という常識が無く、樹脂だけの経験ですべての混練技術に精通している、という井の中の蛙状態だ。このため樹脂を溶融温度以下で混練する剪断混練技術についてはあまり知られていない。詳細は弊社に問い合わせていただきたい。
当方は中国ローカル企業を指導するときに、この剪断混練の技を教えている。過去に日本で笑われた経験があるので、日本ではお客様の顔色をうかがいながらこの技を説明するかどうか決めている。溶融温度以下で樹脂を混練可能であることを知らない技術者もいる。
(注)オープンロールの設計において300℃以上にロールを加熱する技術は存在する。しかし、300℃以上に加熱できるロールが普及していないのは、オープンロールによる混練を300℃で行った時に高分子や添加剤が酸化される問題がある。すなわちロール混練に提供されるロールが300℃以上に加熱可能な仕様になっていないのは、ロール作業が空気雰囲気で行われ高分子の酸化という問題があるためと思われる。
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会社は休みにしたが、この欄は休みなく書き続けます。今日は混練の話題を思いつきましたので混練温度について書いてみます。
ポリマーブレンドを製造するときに混練機を用いる。混練機にはバッチ式と連続式があり、バッチ式にはロール混練機やバンバリーミキサー、ニーダーミキサーが、連続式には一軸混練機や二軸混練機などがある。
混練機がどのような機能を発揮するのかは、料理の経験があれば実物をみると容易に想像がつく。しかし想像された内容だけでは使いこなすことができず、教科書を探すことになるが、良い教科書がない。
困るのは装置メーカーも操作方法を教えてくれるが、それは基本操作だけであり、応用操作を教えてくれない。実は混練機の使い方にも進歩があり、掟破りと言ってもよいような使われ方もしている。
例えばロール混練機は一般にゴムの混練機として知られており、設備を扱っている業者もその目的で販売している。しかし、樹脂もロール混練機で混練できるのだ。ただロール混練機は高温度にできる機種が無いのでゴムの混練機として使われているだけだ。
なぜロール混練機では混練温度を高めることができないのかは、オープンロールという構造で開放空間で混練を行うからだ。また、一般にオイル循環させてロール温度を均一に保っているので、最高温度が加温するために使用しているオイルで制限される。
例えば二軸混練機では容易に実現出来る300℃という温度の混練は、一般のロール混練機を用いて実現出来ない。教科書にはこのようなことも書かれていないが、混練装置を考えるときにこれは重要なことだ。
同じ高分子を様々な混練機で混練した経験を持つ当方は、依頼があれば研究用の面白い混練機を試作したいと思っている。
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故ドラッカーは「何によって覚えられたいか」が人生の目標を決める、と言っている。すなわちこれが自己実現の目標であり、年をとってもそれを大切にして生きることで老いを重ねる、とでもいうのだろう。
全日本選手権における浅田真央選手の挑戦を見て、この言葉を思い出した。彼女の代名詞はトリプルアクセルである。彼女はこれができてこそスケート選手としての自分がある、と考えリスクを承知で挑戦した。
高度経済成長では、そつなく無難に生きていても問題は無かった。すなわち、本来社会のために挑戦すべき人が優等生で生き続けても許される時代だった。そのような時代でもゴム会社では新入社員の訓示で「火中の栗を拾える人材」が強調された。
ゴム会社は日本では珍しい社風の会社で少なからず問題も起きたが、入社時には世界6位だったのがバブル崩壊後世界のトップになった元気の良い日本の企業である。
これは経営陣のチャレンジ精神が伝統ゆえの結果であるが、日本企業の多くの経営陣はそれが乏しく、20年間のGDPが横ばいというグラフにその成果が現れている。
今日本企業の経営陣の中にはサラリーマン出世競争のゴールを楽しんでいる人もいるかもしれないが、世界一を目指してチャレンジしてほしいものである。弊社もニッチでよいから世界一を目指して起業しそこを目標に努力している。
創業から現在まで赤字だったが来年は黒字の経営計画を作成することができた。来年こそは、とは浅田選手も弊社も同じ気持ちである。皆様の応援と来年も弊社の企画するセミナーへのご参加をお願いします。明日から1月3日まで弊社は休みになりますがよいお年をお迎えください。
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全日本選手権から一夜明けた月曜日のWEBニュースでは浅田真央選手の話題が多かった。多くは彼女の挑戦を称えた内容でレポーターは皆選手続行にエールを送っている。
「まだ終わったばかりなので、次という気持ちにはなれないんですけど、今回は自分が今までやってきた最高のレベルで臨みたかったので、その状態にまで戻せたことは良かったと思います」
これはある記事で紹介されていた彼女の試合後の言葉である。結果は12位とふるわなかったが、彼女が挑戦をするために試合に臨んだという気持ちを感じ取ることができる言葉である。
今シーズンの彼女の戦歴は、WEBの記事を見ていただきたいが、トリプルアクセルを避け、失点しないように演技をまとめる柔軟さを見せている。それでも今大会では過去の名誉を顧みず、傷だらけになりながら挑戦をした。この彼女の姿勢に感動する。
彼女の代名詞であるトリプルアクセルは失敗したときのリスクが大きい。それは全日本の結果を見ても明らかで得点にならないのである。しかしそれでも彼女は全日本でそれを演技に組み込んできたのだ。
演技をまとめて無難な順位を取ろうとするのではなく、あくまで自分のベストを尽くすというのは、競技者としての彼女のプライドでもある。全日本の放送だけでなく一夜明けたニュースを読んでいても彼女の挑戦意欲に感動し、思わず来年こそ、という気持ちになってくる。
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今年のフィギュアスケート全日本選手権では、スポーツの世界における世代交代のすさまじさと日本のフィギュアスケート界の選手層の厚さを知った。特に浅田真央選手にあこがれてスケートを始めた女子選手達の台頭がめざましかった。
最年長の浅田選手は12位となり、世界選手権の切符も得られなかった。野球評論家の張本勲氏(76)が25日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・0)の名物コーナー「週刊・御意見番」で彼女のSP8位という結果に対して、「やっぱりどうでしょう、厳しいけどスポーツ選手の宿命だよね。力がなくなったら。若い子が出てきているからね」と厳しい意見を語った。
浅田選手の今年の結果については、ヒザの怪我による調整不足が伝えられていた。スポーツ選手の怪我については、運不運もあるが、スポーツが肉体を用いた力の戦いと言う意味で張本氏の意見は正しいだろう。ただ、観戦する方はそれを超えた力の発揮に期待している。
浅田選手の今季は、女子スケーターとしてチャレンジのシーズンだった。浅田選手の実績は恐らく日本の過去も含めた女子スケーターの中ではトップクラスではないだろうか。銀メダルで終わったオリンピック以外の主要世界大会では、すべて金を取っている。この実績は日本で唯一のオリンピック金メダリスト荒川静香氏を圧倒する。
浅田選手は競技後選手を続行するとの気持ちを述べていたが、是非来シーズンもオリンピックを目指してチャレンジして欲しい。今の日本で欠けているのは、力を持っていた人たちのチャレンジ精神だ。
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微粒子が分散している溶液の物性測定は難しい。すなわち微粒子がその溶液全体に均一に分散しているかどうかが保証されていない時には溶液物性がばらつくからである。
1lほどのメスシリンダーに10%酸化スズゾル水溶液(アンモニア水)を入れて放置すると、上部からサンプリングした溶液と底部の溶液で粘度の周波数依存性が大きく異なる。
しかし、このような状態になっても、微粒子濃度は、熱分析装置で測定した残渣から計算される値で、大きな偏差は生じない。アンモニアの揮発量が上部と底部で大きく異なっていないからだ。
レオロジー特性は異なっていても微粒子濃度に変化がないという現象に接した時に最初は驚いた。また、pHも試験紙で観察した限りでは変化がない。ただしpH計では差が現れる。これには困った。
pH系の結果は電離の状態が異なるために差が大きく出たのだが、微粒子分散溶液を生産に使用するときにこの偏差をどのように管理するのかが問題になる。
ここから先はノウハウになるが、このような管理の厄介な微粒子分散溶液では、工程で生じうる現象をすべて書き上げて対策を行うFMEAが有効である。
科学的に対応しようとすると痛い目に合う。泥臭く書き上げた項目について机上の検証と必要に応じて実験を組み合わせ対策をとらなければいけない。
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一般の微粒子は、粒度分布があり、そのサイズにより扱いやすさが異なる。ここで問題となるのは、粒度分布の測定方法で、多くの方法では、適当な溶媒に微粒子を分散させて粒度分布計で測定する。
多くは水に界面活性剤を添加した溶媒を用いる。すなわち粒度分布の測定では、溶媒の中で微粒子が一粒ずつ分離し、分散していることを仮定している。これを忘れている人が多い。
細かい問題を問わなければ、多少凝集粒子が存在したとしても、その統計的分布は大きな影響を受けないので得られたデータをそのまま活用できる。
しかし、粒度分布には、これ以外に測定装置の影響も無視できない場合がある。測定装置の影響は粒度分布測定装置の営業マンも売込みトークとして用いる場合もあるのでご存知の方も多いと思うが、測定時に溶媒の中で微粒子が単離しているかどうかは、どの測定装置でも存在する。
ゆえに微粒子の粒径測定において、必ず電子顕微鏡観察との併用が重要になってくる。この時の観察では、少なくとも3視野以上みておく必要がある。
もし電子顕微鏡写真で求めた粒径分布と粒度分布系で求めた分布とが異なった結果であれば、粒度分布測定時に溶媒中で粒子がクラスターを形成している可能性がある。ただし、電子顕微鏡では狭い視野の範囲における粒度分布である点を忘れてはいけない。ゆえに少なくとも3視野以上観察する必要がある。
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昨日NHKのあさいちに黒柳徹子さんが出演されて、TVの歴史を語られていた。黒柳徹子さんは、TVメディアの世界で生きている化石のような方である。
現代は多数のメディアが存在し、TV不要時代との発言もある。ちょっと前には、ライブドアのTV局買収騒動があった。また、TVの各局視聴率低下も話題になっている。いまや、視聴率は10%を超えれば良い方で、10%に届かない番組も存在するそうだ。
黒柳徹子さんは、この視聴率を気にして番組を制作する姿勢こそがTVをダメにしていると発言されていた。これには当方ももっともだと感じていたので、発言に耳を傾けたところ興味深くTV以外でもあてはまるような意見を語っていた。
すなわち自分たちが面白いと思い一生懸命制作することがまず大切で、視聴率など気にすることはない、と語り、死ぬ思いで必死に番組を作れば必ず視聴者は喜んでくれる、と言われた。
一例としてご自身も出演されている日立提供の「世界不思議発見」について、最初視聴率が低迷し、10年ぐらいかけて現在の視聴率になったこと、そしてスポンサーも息長く我慢してくれたことなどのエピソードを語られていた。
同様の番組として出光提供による「題名の無い音楽会」がある。恐らく視聴率は今でも10%に届いていないはずであるが、出光一社提供の番組として40年以上続いている。
これらを見るとTVは単なるメディアとしての位置づけだけでなく制作者が社会に提供する文化である。その文化を視聴率という経済性の物差しで測定することが意味の無いことのように思えてくる。すなわち制作者の思いと意気込みとその他番組の品質を決めるファクターこそ重要である。
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