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2019.08/15 久間建築設計事務所長の講演

13日の夜に「理想の住まい」という講演を拝聴した。実は講演者は同級生で、我が家を建てるときに旭化成ヘーベルハウスにするのか講演者に頼むのか迷ったが、旭化成の営業担当が3000万円台の見積書を持ってきたので旭化成に決めてしまった。

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決めてからびっくりしたのだが、見積内容は外側だけの価格と言われた。内部の設計まで詳細を決めてゆき、最終段階に渡された見積書では、軽く倍になっていた。契約書に判を押した後である。最初の見積書段階で友人に相談すべきだった。

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最初は友人の誠実な見積書の価格が高かったが、内装も含めた最終見積もりでは友人の見積もりが3割以上も安くなった位置づけになる。しかし、その後ローンの手続きやら何やかやを営業担当が親切に進めてくれたので結局旭化成ヘーベルハウスで建てることになった。

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友人には悪いことをしたという後悔は、25年経った今も残っている。講演を拝聴してその思いはますます強くなった。

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後悔の理由について事実のみを書くと、大手メーカーの建築だから安心と言うことではないのだ、という一言に尽きる。杭打ち不正まがいのことも体験する。今なら迷わず久間建築設計事務所に依頼する。

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講演では今も昔も大手プレハブの新築に占める割合は変わらないと説明された。大手の後悔するような建築体験の噂の影響もあるのだろう。

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ヘーベルハウスで遭遇した問題は以下。これは噂ではなく事実である。

1.新築直後の雨漏りと、天井の補強板施工忘れ。それでも合格として引き渡された。

2.建築後やれ外壁塗装のメンテやら屋根のシート張替やら、スケジュール通り実施しないと品質保証が受けられなくなる、としつこい営業訪問。

3.2に反して定期補修工事後のクレーム対応が悪い。施工後ヘーベル板の破損や外観不良などのクレームを伝えて半年たっても未だに満足な対応ができていない。

4.外壁の工事でヘーベル板が痛み、ところどころ欠けたり、外観不良があっても点検は合格となっている。

5.外壁工事の時、扉の養生を忘れたために玄関扉が汚れたので、紆余曲折後張り替えたがその料金を支払うことになった。

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大手メーカーはどこでもこのような問題が起きており当たり前のことなのだろうか。扉の養生を業者が忘れた問題から見えてくるのは、クレーム対応では責任回避のためにいかにしてロジックでお客様を説得してお金を支払わせるのかと言う不誠実さである。個人の設計事務所では次の仕事が無くなるような問題である。家を建てるなら個人の設計事務所の方が安心なのかもしれない。料金も決して高くない。家を建てられる方には久間建築設計事務所をご紹介します。

カテゴリー : 一般

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2019.08/14 高分子のプロセシング(32)

光学顕微鏡以外の観察では、試料の前処理で観察される像が変化する場合もあるので注意を要する。

 

 

SEMやTEMなどの電子顕微鏡観察において前処理を測定者と打ち合わせる時間は重要である。

 

 

 

微粒子が導電性を有しているならば、試料のインピーダンス計測により微粒子の分散状態について評価できる場合がある。

 

 

また、導電性が無くても他の添加剤との相互作用などで電荷二重層が形成されるような場合にもインピーダンスの計測で情報が得られる場合がある。

 

 

混練プロセスで得られたコンパウンドについてどのような分析評価を行うのかは、コンパウンドメーカーにとって重要なノウハウとなっている。

 

ペレットの仕様を決めるときに、ペレットの形状やサイズ、MFRをその仕様とする場合が一般的であるが、開発力のあるコンパウンドメーカーでは、次工程の品質問題を予測できる仕様を提案してくれる。

 

 

しかし、機能性高分子材料を開発するときに、求められている機能が混練プロセスにおいてどの程度のロバストで創りこまれているのかをコンパウンド段階で分析評価し、成形体のロバストを予測する技術は大変難しい。

カテゴリー : 未分類

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2019.08/13 科学の成果

現代の生活の便利さは科学の進歩のおかげではあるが、身の回りの製品や医学がすべて科学の成果と言うのは誤解である。

 

例えば、ノーベル賞を受賞したヤマナカファクターは、阿弥陀くじ方式で発明された技術の成果である。

 

DNAの解析や生命の解析の成果は科学の成果と呼べるものが多いが、それでもヤマナカファクター発見だけを捉えれば、それは技術開発という行為の成果である。

 

24個の遺伝子を一度に細胞へセットした学生の掟破りの実験やその後のあみだくじ方式によるヤマナカファクター発見の手順は、科学ではありえない考え方である。

 

身の周りの豊かさの成果はすべて科学のおかげと考えていると、このような発明をすることができない。

 

かつてゴム会社の研究所は科学こそ命という風土だったが、80%近くを占める製品の開発部隊は、KKDも飛び出す技術重視の風土だった。

 

ところが転職してびっくりしたのは、科学こそすべてと言う考え方の会社で技術の方法論が否定されるような風土だった。しかし、そのような風土でもタグチメソッドは普及した。

 

故田口先生が科学的にご指導された結果であるが、SN比の説明を科学でできたとしてもタグチメソッドは技術の優れた方法論の一つである。

ゆえにタグチメソッドを用いた成果は、科学の成果と言うよりも技術の成果である。基本機能を難しく感じるのは、科学と技術の違いを意識しないためと思っている。

カテゴリー : 一般

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2019.08/12 科学の方法

技術開発において科学の果たした役割は大きい。まず、科学の誕生により技術開発のスピードは急速に高まっただけでなく、その成果の伝承も確実に行われるようになった。

 

だからといって、科学誕生以前から行われてきた技術開発の方法論が否定されて良いとは思わない。

 

そもそも科学と技術は、その目的とゴールが異なる。科学は、小学校から習ってきたように真理の追究が目的であり、そのゴールはたった一つの真理となる。

 

技術は人類に有益な新しい機能を創り出すことにあり、そのゴールは創り出された新しい機能である。すなわち、新しい機能が具現化された「モノ」ができている必要がある。

 

ここで、まったく新しい機能を創り出すことは、大変難しいが、人類は科学誕生以前からそれを自然界から「見つけ」「取り出す」作業により、実践してきた。

 

これは、学校でもあまり教えられい、企業で技術開発でも経験しない限り習わない技術の伝統的方法である。この単純な方法で確実にモノができる。

 

科学の方法は、仮説設定と論理が重要で難解である。難解であるがゆえに小学校からその方法を学んでいる。小学校から学んできてもなかなか身につかないので、ロジカルシンキングの社会講座や高額なセミナーが未だに人気である。

 

問題は苦労して身に着けてもそれだけで技術開発をするには無理があることを教えていないことである。科学の方法さえ身に着ければモノができる、と言う誤解である。

 

単純な方法であるが、技術の方法も身に着けない限り、技術開発でモノを創り出すことが難しい。ただし、出来上がったモノについて解析や分析は科学の方法だけでできる。

 

換言すれば、技術開発の成果が具体化されているときのみ科学の方法でモノを造ることが可能になるが、新しいモノを生み出そうとするときに科学の方法だけではできない場合がある。これを本当に理解している人は少ない。

カテゴリー : 一般

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2019.08/11 愛知県の表現の不自由展に思う

愛知県の「表現の不自由展」が未だに揉めている。大阪知事と愛知県知事の喧嘩も飛び出した。一連の愛知県知事の発言を聞いていたが日本人として少しおかしい。

 

もし、愛知県知事が日本人として誠実真摯に考えるならば、まず、税金を投じたことの謝罪が必要である。そして、この謝罪の上、中止にしたことの謝罪もしなければいけない。

 

今回の問題は、日本人全員の支持が得られると思って、税金を投じたはずである。しかし大多数が異を唱えたのだから、愛知県知事の判断は間違っていたのだ。

 

一方、芸術表現に関して愛知県知事が自己の判断の正当性を主張するならば、私財を投げうってでも展示会を何処か私的な会場を借り切って開催しなければいけない。

 

展示会の企画者もそうだが、際どい仕事を行うときの覚悟が足りない。今回の騒動を見ていると、愛知県知事も含めて展示会に関わっている人間の卑しさが透けて見えてくる。

 

日本人の意識改革を目的として表現の自由を主張するならば、覚悟も必要だ。この問題に限らず、覚悟の必要な行動に対して、安直に行動しあたかも正論のごとく他者を批判する無責任な人が多い。

 

いつまでもこの問題がくすぶっているようならば、愛知県人はリコールの行動を起こしてもいいような状況である。日本の愛知県民として大阪人に馬鹿にされてもよいのか。

愛知県出身者として、かつては不倫をして家庭を壊すような見識の国会議員を選んだり、今回の一連の騒動を見てきて少し恥ずかしい。

この恥ずかしさを思うときに、改めて普遍的な正論を論じる覚悟の重要性を認識する。

日本社会で生活するときには、国際人の前にまず日本人としての価値観で判断しなければいけない。

 

そしてその価値観が時代遅れと感じ、直す必要があると感じた人は、まず日本人としての手順でそれを提案しなければいけない。もし、提案内容が日本人の価値観とかけ離れていたならば、日本社会に寄り添った手順で提案すべきである。

 

今回の場合であれば、公共の財産を使う段階ではない。有志から募金をして私設会場で行うべき内容だ。そして、それが多くの人の賛同が集められたときに、初めて税金を投入すべきなのだ。

 

大阪府知事が辞職すべき問題と言うのも最もである。不倫で選ばれた議員は、愛知県民が不倫を認めたという理由で堂々と活動をしている。不倫が愛知県の文化の時代になったのか?

 

生命の大切さを主張しつつ自らの生命を維持するために他の生命を犠牲にしなければいけないという人間がその意識の中に永遠の矛盾を抱えた生き物である限り、今回のような出来事では、命を懸けるぐらいの覚悟が必要である。

逮捕者まで出るような問題に発展しているので、謝罪をしないのならば愛知県知事は速やかに辞職すべき段階かもしれない。日本人政治家としての覚悟を見たい。

カテゴリー : 一般

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2019.08/10 セミナーのご案内

情報通信分野で5Gが注目を集めています。5Gで世の中がどのように変革されるのか。

高分子材料の誘電率制御に関して、下記のようにセミナーを開催します。

弊社へ申し込まれますと、36,000円(消費税含まず)となります。

1.主催  サイエンス&テクノロジー

2.日時  2019年8月30日(金)10時30分-16時30分

3.場所  品川区大井町きゅりあん

4.詳細  https://www.science-t.com/seminar/B190850.html

カテゴリー : 学会講習会情報 宣伝

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2019.08/09 高分子のプロセシング(31)

このとき、添加剤の分散状態をどのように評価するのかが問題となる。よく行われる方法が、顧客と成形条件をすり合わせて、サンプリングしたコンパウンドの評価をその成形条件でテスト成形して確認する方法がある。

 

 

この時の評価結果が、うまく後工程の成形体の評価結果と相関がとれて品質管理できるならば、これは一つの方法として採用できる。

 

 

しかし、同じ成形加工条件でも機能がばらついたり、あるいは成形体のスペックが機密情報扱いとなっており、組立てメーカーの実験データがすべてコンパウンドメーカーに提供されない場合には、このような方法で品質管理していると品質問題を生じるリスクをコンパウンドメーカーは抱えることになる。

 

 

そこで、コンパウンドのままで後工程の製品である成形体の機能を予測するパラメーターを見つけ、それを用いて品質管理を行う努力がコンパウンドメーカーに求められる。

 

 

そのために、成形体の機能と相関するコンパウンドの因子を明確にする必要があり、これはコンパウンドメーカーにとって貴重なノウハウとなるが、その技術開発は大変難しい。

 

 

この技術には、顕微鏡観察技術、粘弾性測定評価技術、インピーダンス測定評価技術、ストランド形状での極限酸素指数測定評価技術に関する形式知以外のノウハウが求められる。

 

 

すなわち、形式知として知られた方法以外のトリッキーと思われるような技術まで必要となる場合がある。

 

 

このような技術をコンパウンドメーカーが獲得すると、混練条件の開発を次工程から独立して行うことができるようになる。また、次工程のばらつきについて、その原因と責任の所在を明確にできる。

カテゴリー : 高分子

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2019.08/08 高分子のプロセシング(30)

混練で得られたコンパウンドの粘度(流動性)を簡便に計測するために、ヒーターで加熱された円筒容器内で一定量のコンパウンドを定められた温度で加熱・加圧し10分間当たりの押し出された量(g/10min)を指標にしたMFR(Melt Flow Rate)あるいはMFI(Melt Flow Index)が用いられるが、できれば粘弾性測定装置で計測される動的粘性率で品質管理を行いたい。

 

 

ただ粘弾性装置は1式揃えると1000万円前後かかるので150万円前後で購入可能な流動性測定器であるMFR装置がコンパウンドの粘度管理に使用されているのが実情である。

 

 

機能性高分子材料の混練では、成形体で求められている機能を混練プロセスで十分に創りこむ必要がある。

 

 

可能な限り、コンパウンド段階の評価結果で成形体の機能まで品質管理できる体制を構築したい。

 

 

高分子材料に求められる特殊な機能として、半導体機能もしくは熱伝導性機能、難燃性機能がある。

 

 

高分子材料は一般に絶縁体であり熱伝導性も悪く、可燃性なので、これらの機能実現のためには、その機能を一次構造で実現された高分子を用いない限り、導電性もしくは熱伝導性、あるいは難燃性などの機能を付与する添加剤を添加することになる。

カテゴリー : 高分子

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2019.08/07 高分子のプロセシング(29)

試料に規則正しい振動を与え、センサーで試料を伝わった信号を検知して、それを記録する装置である。

 

 

この時、時間をそろえて入出力のデータを比較すると応答の遅れ角を計算できる。それをδとするとtanδという値が求まる。

 

 

この値は損失係数と呼ばれるもので、試料内部でどれだけのエネルギー損失があったのかを示している。

 

 

二枚の円盤の力学的パラメーターと、試料に入力された信号、そこで発生した応力及び歪量(変位量)から剪断弾性率G’が求まる。

 

 

エネルギー損失が試料内部の粘性により生じていると考え、その値(弾性率の次元を有する)をG’’とすると、G’’=G’ tanδ として求めるのは経験知として違和感は無い。

 

 

レオロジーの教科書では、複素弾性率G*なるものを次のように定義し、tanδを実部と虚部の比率と定義し、実部を貯蔵弾性率G‘と呼び、虚部を損失弾性率G’‘と呼んでいる。

 

   G*=G‘ + iG’’   tanδ = G’‘/G’

 

 レオロジーについては後述するが、粘弾性測定装置を混練や成形条件を調べるために活用するには、G‘もしくはG’‘、tanδの温度分散を調べるとよい。

 

 

また動的粘性率は、動的粘弾性においてG’‘を角振動数ω(周波数をfとするとω=2πf)で除したものであり、毛管粘度計などで測定される絶対粘度を密度で除する動粘度とは異なるので注意が必要である。

カテゴリー : 高分子

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2019.08/06 高分子のプロセシング(28)

ところで、TGAはコンパウンドの組成を簡便に調べる方法として利用できる。例えば添加剤を計量できる場合がある。

 

 

また、DSCで観察される高分子のTgやTc,Tm以外の変曲点には、添加剤の情報が隠されている場合がある。

 

 

Tg以上の温度領域に観察されるTMA曲線には高次構造の情報が現れる。

 

 

使用方法に習熟してくると、この3種の計測結果から品質問題のヒントが得られる。

 

 

TGAとDSC、TMAについて実務で活用するときには、測定原理を参考に高分子の形式知を活用して測定された結果を十分考察したい。

 

 

熱分析装置として一般に分類されないが、高分子の状態についてその熱的変化を調べるのに便利な装置が粘弾性測定装置である。

 

カテゴリー : 高分子

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